公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

立町見晴らし公園のソメイヨシノ

327日(火)
 
 立町見晴らし公園へ近づくと、サクラの枝が、崖下まで垂れ下っていた。先日は、工事中だったが、今日は入れるようになっていた。階段を上って行くと、公園の周り埋めているソメイヨシノ23分咲きのようだが、花を見ることが出来た。
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公園の周り埋めているソメイヨシノ

 

 ソメイヨシノの蕾は先端が赤みを帯びているが、花が開くと、赤みが薄れ、ほぼ白色に変わってくる。花の大きさを計測すると、直径が3cm程であった。ソメイヨシノの花柄、萼筒に毛は沢山あるので、オオシマザクラなどとは区別がつく。
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 一段高い所にハクバイが1本ある。先日この花を見たかったが、中へ入れず見ることが出来なかった。今見ると、花はすべてなくなり、いくつか果実が出来ている。先日、ウメの分類方法について調べているとき、園芸大百科事典の中に「ウメは野梅系、紅梅系、豊後系、杏系の4つに分類され、紅梅系の髄が赤い」という記事を目にした。幹の髄の色が手掛かりになりそうに思えたので、何時か色々なウメの髄の色を確かめて見ようと思っていた。今丁度ハクバイの切り口があったので写真に撮った。この髄の色を白と見ると、花がなくても、このウメはハクバイと推定できそうだ。ただ、まだ紅梅系の髄の色を見ていないので、推定の段階である。
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果実が出来たハクバイ

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枝の切り口
 
 隣のコナラを見ると、冬芽から新葉が出始めていた。新葉には柔らかそうな毛が沢山生えている。よく見ると、新葉は捩れているが、見える部分は葉の裏側になるようだ。この捩れた新葉の部分だけを見ていると、この新葉がコナラとは分かり難いが、全体を見回し、茶褐色の芽鱗を見ると、冬芽の時の名残があるので、コナラと分かってくる。
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 コナラの新葉

 垣根の傍でアセビが白色の花を付けていた。アセビの花は枝の先にぎっしりつく。このような花の付き方は複総状花序とか円錐花序と呼ばれている。アセビは、スズランのような壺形の可愛い花を付けるので、園芸品と思ったが、ウイキペディアなどを見ると「日本の本州、四国、九州の山地に自生する」と説明されている。
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 アセビの花

 孝道山へ向かうために下へ向かうと、階段の降り口に赤いヤブツバキが咲いていた。未だ花数が沢山あるが、下には沢山の花が落ちていた。この状況を見ると、花期の峠は過ぎたような気がする。
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 落下した花

 ここから階段を降り、孝道山へ向かった。左側の藪は、最近造成され、住宅地に変わってしまった。孝道山の裏でも、造成が行われ、家が建ち始めている。残された少ない自然も次第に消えていくのは残念だ。
 
撮影:322
 
  記  平成30325日(日)