公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

アオキの雄花が咲く

325日(日)
 
 アオキを見ると、冬芽が開いたどころではなく、新枝が伸び、黄緑色の蕾が沢山付いていた。この状況だと、若しかしたら花が咲いているかも知れないと思い、何本かあるアオキを見た。すると、思った通り花が咲いていた。直径が78mmの小さい花である。花弁が4枚、葯が4個見える。雌しべは見えない。アオキは雌雄が別株というので、これは雄株になるようだ。他のアオキを見たが、もう1株に同じく雄花が1輪見られたが、雌花はどのアオキにも見ることが出来なかった。
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アオキの新枝

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 アオキの雄花

 道の脇に大きなケヤキ、コナラ、クヌギがある。ここではクヌギを見ておくことにした。以前は下の方に枝があったが、剪定されたのか、直接見られる枝がなかった。従って、望遠写真に頼ることになった。望遠での撮影だと焦点が合わせにくい。何とか分かりそうな写真が撮れた。見たところ、まだ多くの冬芽は沢山の毛で包まれている。いくつかの冬芽を見ると、先端が伸び、その先が赤くなっているのが見つかった。開花にはまだ時間がかかりそうだが、長い冬を通り抜け、冬芽も目を覚ましてきたようである。
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 クヌギの冬芽

 ここの藪には大きなミズキの樹が何本かある。高い所の冬芽は撮影できないだろうと思っていた。幾つかの樹木を撮影してきたところ。ミズキの芽吹き出した冬芽を見つけた。この冬芽を見て、ここへ来れば低いところにミズキの冬芽があったことを思い出した。ミズキの冬芽は下が赤褐色で、上が淡い緑になっている。芽鱗には毛がなく、太陽の光を反射し、綺麗に輝いている。幾つかの冬芽を見て行くと、新葉が出始めているのが見つかった。「やっぱり春だぁ」と改めて実感した。
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ミズキの冬芽

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 ミズキの新葉

 直ぐ隣のウラジラカシの葉の先が反り返っている。。この姿は以前触れたが、何か面白そうだ。この冬芽の様子を見たが、堅く閉じており、大きな変化を起こしていない。ウラジロガシはシラカシによく似ている。しかし、シラカシの冬芽の芽鱗には毛が少ない(資料)が、ウラシロガシの芽鱗の表面には毛が沢山あるようだ。
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ウラジラカシの葉

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 ウラジラカシの冬芽

 キズタの新葉が見えた。よく見るキズタの葉は暗緑色で、白色っぽい葉脈が目に付く。この新葉を見ると、形は同じだが、明るい緑色で、葉脈は目立たない。一瞬オニドコロの葉に似ていると思った。近くに古い葉がなかったら、見間違えていたかもしれない。
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 キズタの新葉

撮影:322

  記  平成30323日(金)