タブノキの蕾が開き始めた
3月24日(土)
サクラが開花したと思ったら、雪が降った。サクラ吹雪が本物の吹雪になり、何とも落語の話のようだ。今日は午後から天気が回復に向かうという。外を見ると、明るくなったので、近くの浦島丘へ出かけた。家の中は寒さを感じたが、外へ出ると、気温が上がっていて暖かい。歩き始めると、汗が滲んできた。
何時もの小学校の脇の土手を見ると、白色のカジイチゴが咲いていた。ここの一画が咲き始めたのかと思い、写真を撮って少し移動すると、此方の方が沢山咲いていた。花弁は5枚、雄しべは多数、雌しべも多数と書かれた資料が多いが、どれが雌しべかと書いた資料は見つからない。中心の淡緑色の膨らみにめしべがあると思うが、見えない。新葉、花弁はみずみずしく新鮮である。春が始まったというより、草木はもうすっかり春の活動を始めているのが分かる。
カジイチゴ
カジイチゴの花
何時も見る薮のへ移動すると、タブノキの冬芽が大きくなって開き始めていた。一寸見ていないうちにこんなに変わってくるものかと、自然の進みの速さに驚いた。開いた冬芽の大きいものを計測してみると、長さが5cm、幅が3cmあった。更に開き始めた冬芽をよく見ると、芽鱗の内側には沢山の蕾があり、もう開き始めて、中には黄色い葯が見える蕾もある。開花までは数日と思う。
タブノキの冬芽
シロダモの冬芽
この新葉が出始めた樹は何だろうか。冬芽の形が崩れ、まだ完全な葉が出来上がっていない状態だと、何の樹か決めるのに迷う。この辺にはムクノキがあるので、恐らくムクノキだろうと見当付けているが、幹は灰褐色で、縦方向に浅い溝の模様が見える。少し離れた所に同じような冬芽を付けた樹があった。この枝の先にある冬芽は葉の形が見えるようになっている。柔らかそうな沢山の毛に覆われた新葉を見ると、葉脈が8本ぐらい平行気味に走っている。幹の模様、葉脈などから判断すると、この樹はムクノキになると思う。
ムクノキ?
ムクノキ?の葉
この樹は、ニワトコだったと思う。昨年の2月13日には緑色の元気な冬芽を付けていた(資料)。それが今年の1月19日には冬芽を付けず、枯れた状態に変わっていた。暖かい春を迎えたけど依然として冬芽の姿が見えない。昨年、ここの藪の草木がかなり伐採されたため、環境が大きく変わり、対応できなかったのだろう。1つの自然が失われてしまった。
枯れてしまったニワトコ
サネカズラかツルグミか迷っている樹がある。樹と言ってもこの樹はつる性の性質も備えている。以前、迷いながらツルグミの可能性を示唆したが(資料1)、まだしっくりしない。もう1度資料2を見直すと、サネカズラは「雌雄別株または同株」の説明があった。果実を見ないのは、この株が雄株なのかもしれない。また、資料3で、ツルグミの冬芽を見直すと、裸芽のようで形が全く違っていた。以上から度々変わるが、この樹はやはり元のサネカズラと見た方がいいようだ。
サネカズラになりそうだ
サネカズラの冬芽?
撮影:3月22日
記 平成30年3月23日(金)