公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

このサクラはコシノヒガンになるか

321日(水)
 
 316日、用事があって、新子安の方へ出かけた。帰り道、何時も行く新子安モクレン公園へ寄った。公園を見ると、丁度ハクモクレンとピンクのサクラが満開状態になっていた。
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サクラ

 ハクモクレンの花はコブシの花に似ている。今まで冬芽であったときは、冬芽の向き、芽鱗の毛の様子で2つの違いを区別することが出来たが、花になって仕舞うと、この決め手が使えなくなる。ハクモクレンの冬芽は立ち上がり、上を向いているので、当然花も立ち上がると思うが、個々の花を見ると、判断に迷う花も出てくる。
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 また、コブシの花の下には1枚の葉があり、ハクモクレンにはこの葉がないという説明もよく聞く。このハクモクレンの花の下にある緑色のものは何だろうか。毛があり、厚みがあるので、葉でないことが分かるが、普通に見ると葉のように見えてしまう。
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 ハクモクレンの花の下にある緑色のもの

 ここのサクラの名前は何というのだろうか。今までは彼岸頃咲くので、ヒガンザクラと呼んで片付けていたが、「ヒガンザクラ」という名前のサクラな存在しない。このサクラはソメイヨシノより早く咲くので、ソメイヨシノでないことは明らかである。萼筒の膨らみから類推すると、コシノヒガンによく似ている。しかし、コシノヒガンとすると、花の咲くのが早すぎる気がする。しかし、下記の資料を見ると、東京では、3月中頃に咲いているとの記録があった。
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コシノヒガンになるか

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 萼筒に膨らみがある

 道路に面したところのハクモクレンがほぼ満開状態だったので、この中にあるシモクレンハクモクレンは当然咲いていると思った。ところが、見て吃驚した。ハクモクレンに花はなく、シモクレンにも花は僅かしかなかった。それほど環境が違っているとは思えないが、自然の見せる不思議さである。
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ハクモクレン:花がない

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 シモクレン:花はわずか

 ここは小さな樹木園になっていて、下の方は日がよく当たらない。そこにユキヤナギがあり、白色の小さな花が咲き始めていた。未だ花数が少ないが、緑の葉と白色の花のコントラストが新鮮に見える。
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 奥にある、ヤマボウシ、コブシにもまだ花が咲いていなかった。モクレン公園を後にして、道へ出ると、教会の庭にサクラの花が見えた。先程見たサクラとは明らかに違っている。下の方に花があったので撮影した。ピンクの花に混じって葉がみえる。このサクラはカワヅザクラになるようだ。
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撮影:316


  記  平成30318日(日)