公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

このサクラはマメザクラになるか、コヒガンになるか

318日(日)
 
 昨日までの暖かい天気と違い、小雨がぱらついている。昨夜高知の方で、ソメイヨシノ開花宣言があったと聞き、我が公園のソメイヨシノオオシマザクラはどうなっているか確認しに向かった。見上げると、何方も開花にはまだ早く、その気配は感じられなかった。
 浦島公園には彼岸頃に咲くサクラがあり、気になっていたので、神奈川公園を見た足で向かった。ピンクの花が遠くからでも分かり、「開花したなぁ」と思った。毎年花が咲いた時、特徴などを調べ、このサクラの名前を特定しようと試みているが、未だに特定できない。
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 このサクラの名前は?

 花は淡いピンク色で、ソメイヨシノなどよりはひとまわり小さいように見える。花の直径は2.5cm、萼筒1.5cm、萼5mm、萼筒には毛がある。萼筒の膨らみは明確でないが、やや膨らんでいる気がする。冬芽はソメイヨシノなどの半分ぐらいである。以上のようなことから以前、このサクラはマメザクラではないかと考えた(資料⒈、資料2)。しかし、確信が持てないままである。
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花の様子

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 萼筒はやや膨らんでいる気がする

 下記の資料3によると、コヒガンは「12cmほどの小さな花を下向きに咲かせ、白から薄いピンク色で控えめな花色が美しい桜です」と説明されている。また、ウイキペディアでは、「花は1cmから2cmと小ぶり。他種と違い花を下に向けて開かせる」となっている。いずれも花が下向きと説明されている。この花を見直すと、花は下向きとは思えない。
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 花は下を向いていない

 マメザクラでないとすると、コヒガンを考えてみたくなる。ウイキペディアによると、「春の彼岸ごろに咲き、花は五枚一重で薄い紅色の花を咲かす萼は細長いが、根元が少し膨れている。また、毛が多い。萼はエドヒガンよりも細長い」との説明がある。コヒガンに近いようだが、最後の萼はエドヒガンよりも細長いという点が気になる。
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コヒガン(2014.3.28撮影)

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 萼はエドヒガンよりも細長いか?

 資料が乏しい中で、このサクラの名前を特定していくことは難しい。萼筒の膨らみが小さいものにコシノヒガンがあった気がしたので、過去の写真を探してみた。写真をよく見直すと、コシノヒガンの萼筒の膨らみは明確になっていた。やはり、コシノヒガンでもないようだ。
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 コシノヒガン(2014.3.28撮影)

撮影:316
 
  記  平成30316日(金)