1本のカワヅザクラが咲いていた
3月17日(土)
日が陰り大分薄暗くなったが、この奥にいろいろなサクラがあるので、まわることにした。ツバキカンザクラが咲いているだろうと進んで行った。薄いピンク色をしたツバキカンザクラの咲いている光景が目に入って来た。以前調べたことによると、ツバキカンザクラはシナミザクラとカンヒザクラの交雑種であるという(資料1)。ウイキペディアなどによると、カンヒザクラまたはカンザクラとカラミザクラの雑種であるという。カラミザクラはシナミザクラの別名であり、カンザクラはカンヒザクラとオオシマザクラの雑種ということを考えると、ツバキカンザクラはオオシマザクラとカンヒザクラそれにシナミザクラの形質を持っていると考えられる。花弁に赤みがあるのはカンヒザクラの形質、雄しべが長いのはシナミザクラの形質と思われる。
ツバキカンザクラ
ツバキカンザクラの花
ここから上の坂道を上り、オオカンザクラの場所へ移動した。オオカンザクラはローラ滑り台の乗り場の下にある。ここは日当たりが悪い。先日来たときこの樹は大分衰えていると感じた。見ると花数が少ない。散って仕舞ったようでもあり、蕾もある。「残念だなぁ」と思いながらよく樹を見直した。すると、上の方に数輪の花が咲いていた。カメラを向けて見ると、暗くて花の様子がよく分からない。絞りを調節して見たが、芳しくない。日陰で、薄暗いのが大きく影響している。少し坂を上がり、角度を変えて見ると、多少良く見えるようになった。オオカンザクラはカンヒザクラとオシマザクラの交配種という。
オオカンザクラ:衰えた幹
オオカンザクラの花
オオカンザクラ:角度を変えて撮影
オオカンザクラを見終わり、坂を下り元へ戻り始めた。途中、左側にリョウブの丘へ入る道がある。そこを入って進むと、花の広場が見下ろせるところに1本の小さななサクラの樹があり、花を付けていた。今咲いているサクラだと、シュゼンジカンザクラ、カンザクラなどである。近づくと、葉が出ており、花弁の裏側が薄いピンク色になっている。「河津桜」と表示されていた。カワヅザクラは早く花を咲かせるサクラとして名高い。ここに1本あるとは知らなかった。カワヅザクラ、シュゼンジカワヅザクラ、カンザクラ、オオカンザクラはみなよく似ている。過去の資料を基にし、それぞれの花の直径を比べて見ると、カワヅザクラの直径は3cm、シュゼンジカンザクラは3cm、カンザクラは2.3cm、オオカンザクラ2.5cmで、カンザクラが一番小さいようだ。
カワヅザクラの花
撮影:3月4日
記 平成30年3月8日(木)