公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

フクジュソウの花数が増えてきた。

226日(月)
 
 古民家の庭へ入った。広い庭で大きなケヤキの樹が聳えている。人工的な煌びやかな庭でないので、ここへ来ると、庶民的な雰囲気が味わえ、気持ちが落ち着く。「こういうところが人が生活するところだなぁ」と強く感じる。
 奥の庭に強く剪定されたハクモクレンの樹がある。冬芽を見て行くと、大分大きくなっているのが分かる。その中に外側の芽鱗が開き始めて、内側の芽鱗が見えている冬芽があった。人が温かくなって、1上着を脱ぐようである。ハクモクレンの芽鱗は4枚あるというが、此れから11枚脱いで花を咲かせるのだろうか。
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 外側の芽鱗が開いたハクモクレンの冬芽

 古民家の庭に3本のウメの樹があるが、コウバイだけが花を付け始めていた。瓜久保でもコウバイが咲いたが、ハクバイは咲いていなかった。場所にもよるだろうが、どうもコウバイの方が早く咲くような気がする。
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庭の3本のウメの樹

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 花を付けたコウバイ

 奥の植込みにロウバイの樹がある。先日は雪が残り近づけなかったので、様子を見に行った。恐らくソシンロウバイと思うが、綺麗な黄色い花が咲き始めていた。
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 裏に小さな沼があり、その周りにいろいろな樹が植えられている。ここにウグイスカグラが2本あるが、先日民家寄りの1本に花が咲いていたが、今日見ると、花はなくなり蕾だけになっていた。蕾はピンク色に膨らみ、開花間近であることが分かる。池側のウグイスカグラの蕾や花には気が付かなかった。ほんの数m離れただけで、こうも育ち方が違うとは驚きである。
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 ウグイスカグラの蕾

 沼の向こうにフクジュソウがある。先日は咲き始めたばかりで、花数が少なかった。また、ぬかっていたので、近づけなかった。フクジュソウを見ようと木道を渡ろうとすると、手前に赤褐色のマンサクが咲いていた。花弁が紐のようなので、「これが花なのか」とは気が付きにくく、通り過ぎるところだった。
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 マンサク

 黄色いフクジュソウが咲いている。先日とは違い花数が多く、満開のようだ。フクジュソウは春を告げる花として代表的な花である。黄色い花が周りを明るくし、春の暖かさを表現している。背丈が低いので、今土の中から顔を出してきたばかりに見える。
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 先日から日にちが経っていないということもあるが、ミツマタは中々変化して来ない。毛に包まれた部分は花の外側で、ここが開けば、黄色い内側が見えてくる。未だ大分かかるようだ。
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ミ ツマタ

 溝沿いにミツマタクサギ、リョウブと続いている。クサギの冬芽もなかなか変化して来ない。リョウブの冬芽を見ると、先日もみじ休憩所で見たときと同じ変化が現れていた。何時も見かける冬芽は、芽鱗の下が剥がれ、上に帽子被ったようになる。ところがこの冬芽の芽鱗は上が開き、基はしっかりついている。こういう剥がれ方もあるのかと思った。
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 クサギの冬芽

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リョウブの冬芽

撮影:215
 
  記  平成30222日(木)