公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

イヌシデとアカシデの冬芽

224日(土)
 
  広々とした前田の丘から山へ入り、瓜久保へ向かった。夏場は樹木の葉で鬱蒼としているが、冬場は明るい。下からの声も聞こえてくる。この山道は葉を落としたクヌギやコナラがある。緑色の葉を付けているのはシロダモだろうか。坂道を下りると、瓜久保のカッパ池へ出た。
 道が平らになると、左側にイヌシデの大きな樹がある。イヌシデの樹は色々な所で何度も見ているが、場所が変わると、正確に名前を当てることが出来ない。幹は灰白色で、薄く縦に流れるような模様が浮き出ている。多くの枝は高い所にあるが、低いところのものを見つけて冬芽の様子を見た。冬芽は赤褐色で、先が細く伸びた円錐形をしている。舞岡公園のばらの丸の橋のところにはアカシデがある。両方の樹を比べながら見ているが、幹と冬芽だけでは区別が難しい。冬芽の付いた枝を見ると、アカシデは冬芽と同じ赤褐色だが、イヌシデは暗褐色で、ここに違いがあるようだ。しかし、未だ沢山のアカシデやイヌシデを見ていないので断定はできない。
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イヌシデ

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アカシデの冬芽

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 イヌシデの冬芽

 カッパ池の近くの花と言えばソシンロウバイになる。蝋黄色をした花弁は遠くからは目立たない。今日は満開かと思っていたが、既に峠は過ぎたようなのか、生き生きした花が少ない。それでもアップしてみると、花の美しさが分かってくる。
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 休憩所側の湿地帯にハンノキやサワグルミがある。いずれも真っ直ぐ高く聳えている。ここの沢グルミの花や冬芽を見ているが、天気のいい日でないと、いい写真が撮れない。今日は明るいので、上手く撮れそうに思い、撮影した。冬芽は、先が次第に細くなる円錐形で、灰白色の芽鱗に包まれている。サワグルミの冬芽を見ていると、秋に芽鱗が剥がれかけたものから2月頃に剝げかけるものがある。この冬芽を包んでいるものは芽鱗になるのだろうか、間近で見ていないので、詳細が分からない。
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 サワグルミ
 
 カッパ池の奥にも広場があり、そこにはウメの樹がある。左側から広場へ向かった。途中薮際にミツバツツジがある。今はミツバツツジと分かるが、この樹がどんな花を咲かせるか、長いこと見守ったことがある。思い出深い冬芽を久しぶりに見た。曲がりくねった枝の先に緑色の冬芽が付いている。細長く、先が黒ずんでいる。長さが1.1cm、幅2mmの大きさであった。
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 奥の広場を見ると、期待したウメの花は殆ど見えなかった。ここは窪地のため、日陰で寒い。そのために開花が遅れているのであろうか。近づくと、コウバイの花が咲いており、先日の12輪より多少多くなっていた。
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 左:ハクバイ 右:コウバイ

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コウバイ

撮影:215
 
  記  平成30220日(火)