公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

早春を告げる花 「フクジュソウ・ウグイスカグラ」

25日(月)
 
 ネムノキの周りに細い樹が沢山生え、小さな冬芽が見える。この樹は何度ろうかと考えた。少し奥を見ると、そこには記憶にあったユキヤナギが見えた。この樹を見て、この辺にもユキヤナギがあったことを思い出した。ユキヤナギはこれから咲いてくる。この冬芽はユキヤナギに間違いないと気付いた。同じユキヤナギでも、場所や環境が変わると、「ユキヤナギ」の名前が思い出せない。
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ネムノキの周りのユキヤナギ

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 この切株の脇から出ている樹はミズキである。普通見かけるミズキは林の中にあるので、初めてこの樹を見た時、ミズキの樹とは違うのではないかと思った。しかし赤い冬芽を見た時、この冬芽はミズキの冬芽に間違いないと思った。樹木に見慣れてくると、ミズキの樹は色々な所にあることが分かってきた。
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ミズキ

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 ミズキの冬芽

 水路沿いにウツギの樹が沢山見られる。ウツギの樹の枝には球状の果実の痕跡が残っているので、ウツギの樹と分かりやすい。冬芽は対になっている。芽鱗は茶褐色の紙のような感じがする。長さ2㎜、幅1㎜とまだ非常に小さかった。
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ウツギの冬芽

 水田の畦道は雪解けと霜解けでぬかっている。ぬかった泥んこ道を見ると、アスファルト舗装されていなかった昔の道を思い出す。今のような靴がなく、下駄履きでよくこんな道を歩けたものだと昔の生活が懐かしい。
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 水田の畦道:ぬかった泥んこ道

 残雪の中にソシンロウバイが咲いている。先程、炭焼き小屋へ入るところでも見ているが、此方の方が樹が大きく、花付きもいい。近づけないので、望遠写真を撮った。残雪の中で、この透き通るような黄色い花弁は魅力的に映る。
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残雪の中のソシンロウバイ

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 古民家の庭へ入ると。大きなケヤキの樹が目に入ってきた。更に奥へ進むと、何かが干されていた。何だろうかと、近づいてみると、大きなケースに籾が入っていた。籾は天日で乾燥すると、より一層美味しくなるのだろうか。このような光景は見る機会が少ない。
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天日干しされている籾

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 天日干しされている籾

 庭に太いハクモクレンの樹がある。蕾や花を付けていないと、奇妙な形に見え、「この樹は何の樹か」と不思議に思う。いま冬芽が付き始めてきたので、ハクモクレンと分かる。モクレンの冬芽はコブシによく似ている。モクレンの冬芽は上を向いているので、慣れてくると、違いが分かってくる。
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 奥の花壇に咲くロウバイを見ようとしたが、積雪で中へ入ることが出来なかった。奥の裏庭にフクジュソウがあるので、この様子だけは見ておきたかった。幸い、右側の方から入ることが出来たので、沼の向こう側にあるフクジュソウは見ることが出来た。未だ咲き始めたばかりで、花数が少なく、花も小さかった。それでもこの姿から早春の兆しが伝わってきた。
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 古民家の裏庭にウグイスカグラがある。水田へ下る入り口のウグイスカグラは存在が分からなかったが、ここでは、ピンクに色づいていた。大きく色づいた蕾を見て、若しかしたら花が咲いているかも知れないと思い、探すと、1輪が咲いていた。ただ寒いので、花弁は萎れかかっていた。それでも、早春を告げる花と分かった。
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ウグイスカグラの蕾

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 ウグイスカグラの花

撮影:127
 
  記  平成3024日(日)