公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

追儺式の打ち合わせ(儀式の練習)

2月5日(月)

 23日笠の儀神社の境内で節分追儺式が行われた。この行事は横浜市無形文化財に指定されている古式ゆかしい行事である。境内で行うのは午後4時からであるが、この行事は丸1日かけて行われる。
 この行事に先立つ1週間前の227日に、この行事の主体となる人が神社の社務所へ集まった。そこで、細かな日程が示され、集まった人全員で確認し合った。初めの参加の人もいたが、多くは経験者であった。この儀式を行うのにはきめ細かな作法的なものがあるで、概要を示したいと思う。
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昨年撮影

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昨年撮影

追儺式の役割
・方相氏(1人)・・・追儺式の中心に位置し、鬼を追い払う役目を負った役職の人
・鳴弦(4人)・・・東西南北に1人ずつ付き、弓を放ち、邪気や魔気を祓う人
・儺人・・・東西南北に2人ずつ付き方相氏や鳴弦と共同して邪気や魔気を祓う人
追儺式の行列
行列の順序
先導車→社名旗→鳴弦→方相氏→宮司→儺人→稚児→役員→氏子総代
 朝、本殿で儀式を行い、その後、各町内を回り、町内会館などの前で追儺式の儀式を
行い、午後4時から神社で節分の追儺式が行われることを伝えていく。
追儺式の儀式の順序
 1.和歌を朗詠
   まず、方相氏が1回朗詠する。その後、方相氏、鳴弦、儺人の全員で、同じ和歌を2回朗詠する。
  和歌
  「梓弓 つま引く夜半(よわ)の遠音(とおね)にも 鬼追うほどに 春立ちにけ
   り」
2.鳴弦の儀
 1回目は・・・太鼓を打つ10度目に、「エイ-」と声をかけながら弓を放つ。
 2回目は・・・太鼓を打つ10度目に、「ヤ-」と声をかけながら弓を放つ。
 3回目は・・・太鼓を打つ10度目に、「エイ-」と声をかけながら弓を放つ。
3.豆打ちの儀
 ・「鬼は外」
   方相氏が「鬼は外」を3回声唱しながら豆を上から下へ向けて撃つ。続いて、方相氏が行ったことと同じことを、2回方相氏に儺人が加わり行う。
 ・「福は内」
   今度は「福は内」を「鬼は外」と同じように行う。ただ豆は下から上へ向けて撃
  つ。
 以上で儀式が終わり、鳴弦は弓を集まった糸へ渡す。
 
 
 説明を受けた後、皆さんと練習を行った。知っているとはいえ、1年経つと、記憶があやふやになる。方相氏を担当する人は自分が第一声を放つので、練習でも緊張してしまう。和歌は手本を見ながら出来たので、間違う人はなかった。鳴弦の儀に入ると、太鼓の打つ回数を数えていても、声をかけ、弓を放つタイミングをまちまちになって仕舞う。「エイ-」と「ヤ-」を間違えることもある。豆打ちは簡単なようだが、声をそろえるタイミングが難しい。1回に3度繰り返すのだが、今、何回目か分からなくなってしまう。1回目の練習では皆さん間違えることがあったが、2度目からは皆さん間違わなくなった。1週間後には上手く出来そうになってきた。
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先導車(昨年撮影)

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 追儺式の行列(昨年撮影)

  記  平成3024日(日)