ハンノキの雄花が咲く
1月29日(月)
今日見たいと思っているハンノキはエノキの直ぐ隣にある。よく見るハンノキは直立しているが、この樹は斜めになっている。いろいろな観点から何度も調べているが、いつもハンノキへ戻ってくる。斜めになったハンノキを例示している資料がないので、本当にハンノキになるのか、疑問は消えない。先日、四季の森公園でこの樹に似た樹があり、ヤシャブシと名前が付けられていた。そこで、ハンノキとヤシャブシの違いを調べて見たら、冬芽の柄の有無で分けられることが分かって来た(資料1)。ハンノキには柄があり、ヤシャブシには柄がないという。この樹の冬芽には柄がある。
斜めになったハンノキ
雄花の花序が垂れ下がった光景は先日見ている。しかし、先日の冬芽は固く閉ざれ、開花していなかった。垂れ下る雄花を見ていると、幾分長くなり、色も黄緑色に変わっているように見えた。手に届きそうな雄花花序を撮影し、計測した。冬芽は長さ6㎝、幅7㎜で確かに先日より長く太くなっていた。また、黄緑色に見えたのは雄花の開花を示していた。
ハンノキ:雄花花序
雄花の花序を見ると、雄花がぎっしりと詰まっている。どこまでが1つの小花かを知りたいが、こう込み入っていると知ることが難しい。過って調べた資料によると、1つの花に4個の雄しべがあるという。雄しべは緑色のものの内側に付いていることが分かるが、詳細は知ることが出来ない。
ハンノキ:雄花花序
赤褐色をした雌花花序を見たが、堅く閉じたままで、大きな変化は見られなかった。雄花の成長に比べ、雌花の方は成長が遅いように見受けられる。
ハンノキ:雌花花序
斜面を少し下りたところにミズキとエゴノキがある。ミズキは、先程浦島丘の藪で見て来たばかりである。エゴノキの幹は灰黒色で滑らかである。このエゴノキは高く冬芽を捉えることは出来ない。もう少し下がったところに低いエゴノキがあるので、其方へ行って冬芽を見ることにした。エゴノキの冬芽は非常に小さい。見ようとして見なければ、どこにあるか気がつかない。非常に小さいが、拡大して見ると、柔らかそうな毛に包まれている様子が分かってくる。ここにも自然の神秘さが隠されている。
エゴノキの冬芽
撮影:1月19日
記 平成30年1月26日(金)