ジュウガツザクラの名札がコブクザクラに変わっていた。
1月18日(木)
上の池を見ると、水面に動きがなく、何時もと様子が違っていた。よく見ると水面が凍っている。このところ朝晩冷えているので、凍ったのだろうと思う。今日は、エドヒガンを見るために、何時ものコースとは逆のコースを進むことにしている。
凍った水面
上の池の前にヨコハマヒザクラがあるので、まず、このサクラを見ようと進み始めると、ヨコハマヒザクラの隣のカンザクラが芽吹き始めているのが見えた。ジュウガツザクラ、フユザクラと共にこのサクラは早く咲く。先月2輪ばかりの花を見たが、早めに成長した冬芽が開いてしまったのではと思ったが、今見ると、そうでなく、多くの冬芽の芽鱗が開き、中から蕾が見え始めて来ていることが分かった。2月初旬には満開になる。
カンザクラの芽吹き
フユザクラの花数は大分少なくなったが、それでも枝先を見るといくつか花が残っていた。花の直径を計測すると、1.5cm~2.0cmでソメイヨシなどよりは一回り小さい。マメザクラとヤマザクラの雑種と言われているので、成る程と頷ける。冬芽があったので、計測した。長さ6㎜、幅2㎜と他のサクラの冬芽に比べると、一回り小さい。
フユザクラ
フユザクラの冬芽
上の池と中の池の間の堤にオカメザクラがある。3月初旬に咲く、赤みがかった小さな花である。此方は、カンヒザクラとマメザクラの雑種と言われている。この冬芽も長さ5㎜、幅1~2㎜で、他のサクラの冬芽に比べると小さかった。
オカメザクラの冬芽
次に、反対側のジュウガツザクラを見に向かった。ジュウガツザクラを見ると、上の方に幾つか花が残っていた。そこで、撮影して置こうと思って樹をよく見ていると、名札の異変に気が付いた。この前来た12月18日には「ジュウガツザクラ」の名札が下がっていた。ここにはジュウガツザクラが2本あったが、見直すと、2本とも「コブクザクラ」と名札が変わっていた。
ジュウガツザクラとコブクザクラとはどこが違うのかと思い、調べて見た。ジュウガツザクラについて調べたことがあったので、その時の資料を見直すと「ジュウガツザクラはマメザクラとコヒガンザクラ(小彼岸桜)の雑種である」と書いた。(資料1)。コブクザクラについて調べると、資料2をはじめ多くの資料に「コブクザクラはジュウガツザクラとシナミザクラの交雑種」と説明されている。ということは、2つが紛らわしいのは当然であることになる。更にどこが違うかについて調べて行くと、資料3などによると、雌しべが複数あり、1つの花に果実が1~3個なるという。名の由来も、果実が沢山出来るからともいわれている。過去の写真を調べると、雌しべが2本ありそうな写真があった。それにしても急に名前が変わったことには驚いた。
ジュウガツザクラからコブクザクラへ変わっていた
ジュウガツザクラ(2015/10/21撮影)
撮影:1月3日
記 平成30年1月16日(火)