公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

マテバシイの若い葉

114日(日)
 
 ここの一画にはモッコクが植えられ、モッコクの林のようになっている。岸根公園にはもう一か所モックが集中的に植えられている。公園のモッコクの樹を見ていると、どれも背丈が高くない。他の公園で見て来たモッコクも此処のものと大きく変わっていない。ところが、昨年、三ツ池公園で上へ高く伸びるモッコクの樹を見て驚いたことが記憶に新しい。冬芽は小さな塊になっている。先日も、暗くなった午後に1度見ている。同じ赤さでも今日の方が綺麗に見える。
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モッコク

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 モッコクの冬芽

 このモッコクの林の奥にシラカシがある。林の中を歩いていると、靴の下で、果実が潰れる音がした。何だろうかと足元を見ると、シラカシの果実がいっぱい落ちていた。「随分落ちているなぁ」と思った。会い向かい側の一画にはスダジイマテバシイがあるが、ほとんど果実が落ちていない。若しかしたら、向こう側は片付けたのかも知れないと思った。
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 たくさん落ちていたシラカシの果実

 ここがスダジイマテバシイの一角である。左の奥の方にはキンモクセイもある。ここのスダジイの幹は1本立ちしているが、マタバシイは根元から数本に分かれている。先程見たトイレの裏側のマテバシイとは様子が違っている。場所、環境によって幹の形が変わってくるようだ。幹を見ると縦に筋模様がある。これを拡大すると、浅い溝になっている。
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 マテバシイの幹の下の方から葉が出ていた。何時も見る葉は大きくなった葉で、先の方の幅が広い。マテバシイというと、この葉の形をイメージしていたが、若い葉は、描いていたイメージとは全く違っていた。この葉だけ見ていると、マテバシイの名前は浮かばず、何の樹の葉かと考えてしまう。この写真だと、中央に冬芽が見えるので、この葉がマテバシイの葉と分かる。
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 マテバシイの若い葉

 ひょうたん広場の方へ入ると、ウバメガシやタブノキが見えてくる。トイレの裏にウバメガシが沢山あったが、暗かったので、ここのウバメガシを撮影した。先日、薄暗いと黒っぽく見えた葉だが、今日は綺麗な緑色に見える。「やはり太陽の影響は大きいなぁ」と思った。ウバメガシの葉は、カシの仲間で葉が一番小さく、縁が裏側に反っているのが1つの特徴になっている。冬芽は枝の先に集中しており、小さいが、褐色の芽鱗が綺麗に組み合わさっているのが分かる。
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綺麗な緑色をしたウバメガシの葉

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 ウバメガシの冬芽

 タブノキマテバシイは幹、葉ともよく似ている。暗いところだと、幹と葉だけでは2つを区別することは難しい。先日、新子安モクレン公園で判断し難かったことが記憶に新しい。この2つは冬芽を見ると、違いがはっきりしてくる。タブノキの冬芽は紡錘体の形だが、マテバシイは球状をしている。
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 タブノキの葉と冬芽

撮影:16


  記  平成30110日(水)