公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この樹はシラカシだった

113日(土)
 
  トイレの裏側にウバメガシとマテバシイがあり、そこにシラカシが何本か混ざっている。マテバシイの葉はこれらの仲間の葉より一回り大きい。幹は灰色で、シラカシのように曲がらず、上へ伸びている。灰色の幹をした樹は沢山あり、幹だけではマテバシイと判断しにくい。しかし、幸いのことにマテバシイには、葉が何時も付いているので、葉を見れば何とか区別がつく。幹を拡大してみると、縦に浅い溝の筋が見られた。
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 ウバメガシの樹が茂るところは薄暗くなっている。ここに名の分かり難い樹が1本あった。葉がスダジイのように見えたので、裏返してみた。すると、淡い緑色であった。スダジイでないことが分かったが、まだ、名前が分からなかった。冬芽を探してみた。冬芽は瓦状に芽鱗が組み合わさっていた。この形を見て、漸く、「これは先程見たシラカシではないか」と気が付いた。同じ樹でも、日向と日陰では別物に見えてしまう。改めて、幹の模様と葉柄の長いところを見た。葉の長さ7㎝、幅3cm、葉柄1.5㎝と、やはり葉柄は長く感じた。
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名前が分からなかった樹

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葉の裏

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冬芽

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 中央広場に出ると、沢山の人が出ていた。先日の寂しい雰囲気が嘘のようである。広場は一面煉瓦敷きになっており、雨が降ってもぬからないよう配慮されている。この広場で見るものはユリノキである。冬芽の写真を撮っていると、一寸違った冬芽が目に付いた。よく見ると、茶褐色の芽鱗が剥げかかり、内側から灰黒色の新しい芽鱗が見えてきた。どうも芽鱗が複数あるようだ。
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 外側の芽鱗が剥げかかっている冬芽

 広場にサルスベリの樹がある。日が射し、明るいので、冬芽の写真が撮れるのではないかと思い、撮影した。褐色の小さな冬芽だが、他で撮影したものより分かりやすいものが写っていた。大きさは長さ2㎜、幅1㎜であった。
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 サルスベリの冬芽

撮影:16
 
  記  平成30110日(水)