浦島公園の冬芽「ジンチョウゲ、ユキヤナギ、ドウダンツツジ、トサミズキ、ネムノキ、ハクモクレン、 コブシ」
1月11日(木)
南東側の入口にジンチョウゲがある。このジンチョウゲは1年1年衰えていくように見えて仕方がない。ここにも他の樹木が植えらえたので、今日見ると、「どこにあったかなぁ」と探す羽目になった。見ると、端の方に小さくなったジンチョウゲがあった。今頃は蕾が大きく成って来ていてもいいのだが、勢いがない。
ジンチョウゲの蕾
ここの植込みの樹木は、一面が枯れたような姿になり、冬景色を示している。この樹木の名前は直ぐに思い出せなかった。最初は、「ドウダンツツジかなぁ」と思ったが、冬芽の様子を見ると、余りにも小さすぎるので、違うと思った。先程も同じような樹を見て、シモツケになった。この樹はシモツケとも違っている。「はてな・・」と思いながら見ていると、白色の小さな花がポツリポツリと見えた。「この花は何かなぁ」と考えているうちに、「これは、ユキヤナギではないだろうか」と分かって来た。よく見るユキヤナギは、緑色の小さな葉の中に白色の花を付けている。しかし、葉が出ていない時期に咲いた光景を見たこともある。この樹はユキヤナギに間違いないと思った。
ユキヤナギの冬芽
ユキヤナギの花
カンザンの近くにドウダンツツジがある。ここにドウダンツツジがあることは記憶にある。離れて見ると、植込みの光景は先程のユキヤナギの光景と同じである。しかし、近づいてみると、ドウダンツツジの赤い冬芽が見え、ユキヤナギ、シモツケと明らかに違うことが分かる。
ドウダンツツジの冬芽
同じように枯れ木の姿をした樹にトサミズキがある。この樹の場所も記憶していたので、近づいた。トサミズキの冬芽は球形で、ユキヤナギの冬芽に似ている。両方の写真を並べて見ても、どっちがどっちだか分かり難い。両方お写真を拡大してみると、ユキヤナギの枝には稜があり、トサミズキの枝は丸みを帯びている。
トサミズキ
トサミズキの冬芽
公園の中央にネムノキが1本ある。寂しそうな冬景色だが、幾つかの果実が残っているのでネムノキと分かる。この樹の冬芽は隠芽ということで、葉痕の中に隠されている。望遠写真で見るので、確認できるか怪しい。しかし、試みた。濃紫色に盛り上がってきている下の方にあると思われるが、確認は難しい。
ネムノキ
ネムノキの果実
ネムノキの冬芽
ハクモクレンとコブシの樹が1本ずつある。この2つの違いについて過去に調べたことがある(資料)。しかし、時が経つと忘れてしまうし、その時その時によって姿、形が変わってくる。この2つの冬芽を比べると、ハクモクレンの冬芽は全てが上を向いているが、コブシの冬芽の中には下向きになっているものもある。この2つの冬芽の違いについて調べていると、下記の資料2が見つかった。この資料2によると、「コブシの花芽は伸びる枝方向に沿っている。また、花芽を覆うコブシは毛が立ち、ハクモクレンの毛は先端方向に寝ている」と指摘されていた。この指摘に従い2つの冬芽を見ると、実によく指摘されていたことが分かった。
コブシ
撮影:1月5日、1月7日
記 平成30年1月9日(水)