浦島公園の冬芽「シモクレン、シダレザクラ、カリン、 レンギョウ、カンヒザクラ」
1月10日(水)
公民館の横にシモクレンの樹がある。この冬芽を見た時、「あれ、これシモクレンの冬芽かなぁ」と疑った。「モクレンの冬芽は大きく、毛に覆われている」とのイメージがあったので、見たものがあまりにも小さすぎた。ここには2株あるので、別のを見ると、イメージしていた冬芽が見えた。「同じところにあって、こんなにも違うのか」と不思議に思った。小さい方は長さ5㎜、幅3㎜、大きい方は長さ2cm、幅8㎜であった。
シモクレンの冬芽・・・小さい
シモクレンの冬芽・・・大きい
北の入り口のところにシダレザクラが1本ある。八重のシダレザクラで、4月の中旬頃花を咲かせる。多くのサクラの冬芽は葉腋から斜めに立ち上がり、長さが1cm、幅が4㎜ぐらいのものが多いが、シダレザクラの冬芽は枝に伏すように付いており、長さ5㎜、幅2㎜と他のサクラに比べると小さく細い。シダレザクラはエドヒガン系であるといわれているので、若しかしたらこの性質はエドヒガンから来ているのかも知れない。何時かエドヒガンの冬芽を見たいと思っている。
シダレザクラの冬芽
東側の道寄りにカリンの樹が1本ある。ピンクの花を咲かせ、大きな果実を付ける。偶然果実が下の枝に引っ掛かっていたので、計測してみた。すると、長さ12㎝、幅9㎝あった。黄緑色で大きい。冬芽は黄緑色で小さい。1~2㎜程で、よく計測できない。小さいが、写真で見ると、芽鱗が緩み始めているように見える。昨年は1月26日にピンク色の萼が見え始め出した。
カリンの果実
カリンの冬芽
カリンの樹の後ろにサクラの樹がある。小さかった樹だが、大分大きくなり、カリンとの隙間がなくなってしまった。このサクラはソメイヨシノよりも早く、春の彼岸頃に咲く。この冬芽も他のサクラの冬芽より一回り小さい。長さ7㎜、幅2㎜程であった。枝から余り離れないところから考えると、シダレザクラの冬芽の付き方に似ている。また、彼岸頃に咲くことを考えると、若しかしたら、エドヒガンの系統かも知れない。
エドヒガンの系統?
道沿いにレンギョウがある。黄色い花が咲いたころは公園が明るく綺麗に映えるようになる。冬芽が枝に、ぎっしりついている。これだけ付くことから花の多さも推定できる。冬芽は黄色い薄い膜を突き破って濃紫色の芽鱗が出始めている。
レンギョウの冬芽
レンギョウの横にカンヒザクラが1本ある。赤いこのサクラはいち早く花を咲かせる。「沖縄ではソメイヨシノがなく、サクラと言うとカンヒザクラをさしている」と聞いたことがある。つまり、カンヒザクラは南方系なので、早く咲くようだ。冬芽も他のサクラの冬芽より一回り大きく見える。計測すると、長さ1cm、幅3㎜であった。
撮影:1月5日、7日
記 平成30年1月8日(月)