公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

浦島公園の冬芽「 カンザン(関山)、 ギョイコウ、ハクウンボク、ハナモモ、ニシキギ」

19日(火)
 
 浦島公園には何種類かのサクラがある。その中でも、カンザン(関山)の数が多く、このサクラはソメイヨシの花期が終わった頃咲き出す。大きな八重のサクラなので、開花した時は見事な景観をつくり出す。八重の花を見ると、雌しべの2本ンが緑色になっており、葉化している(資料1)。カンザン(関山)の起源について知りたく調べて見たが、殆どの資料が下記の資料2のように、(関山)は「サトザクラ群の園芸品種の桜」と説明しており、それ以上の説明した資料は見つからない。冬芽の芽鱗は濃紫色で縁が明るい褐色になっている。資料3によると、「オオシマザクラサトザクラ・グループの木」との説明がある。オシマザクラの冬芽の芽鱗には毛がない。この点は似ているようだ。長さ8㎜、馬場3.5㎜であった。
イメージ 1
 カンザン(関山)の冬芽

 最近、公園に色々な苗木が移植されたので、名前が分からくなってきている。保育園側に、褐色に枯れた葉の塊を見て、「この樹は何だったか」と思い出そうとした。最初ドウダンツツジの名前が浮かんだが、小枝の様子を見ると、明らかに違っている。更によく見ると、小さな花床の残りが見えた。この姿を見て、これはシモツケであると気が付いた。花が咲いているときは、名前も分かりやすいが、今の時期は中々分かり難い。
イメージ 2

イメージ 3
 シモツケの花床

 これはギョイコウと言うサクラの樹である。このサクラは緑色の花を咲かせるので、珍しい。ギョイコウによく似ているサクラにウコンがある。ギョイコウは満開を過ぎると、中央が赤くなり花弁に赤い線模様が伸びてくるが、ウコンはこうはならない(資料)。万葉の時代から親しまれている園芸品種との説明はあるが、その他の起源についての資料はカンザンと共に見つからない。冬芽は濃紫褐色で、毛がない。長さ7㎜、幅4㎜であった。
イメージ 4
 ギョイコウの冬芽

 公民館の裏側にハクウンボクの樹がある。葉が大きく、その下に白色の花をつける。エゴノキに似た可愛い花である。ところが、このところこの開花を見逃してしまっている。冬芽は裸芽で主芽と副芽とが重なり合っている。黄緑色の毛で覆われ、綺麗な冬芽である。大きい方は長さ1cm、幅4㎜、小さい方は長さ5㎜、幅2㎜であった。
イメージ 5
 
 ハナモモは、一際綺麗な花を咲かせる。公園には紅白の樹があり、開花時は見事な景観である。花の綺麗さと比べると、冬芽は沢山の毛で覆われ、正体が分かり難い。冬芽は各節に複数付くようだ。長さ7㎜、幅3㎜であった。
イメージ 6
 ハナモモの冬芽

 ハナモモの脇にニシキギの樹がある。この樹は、枝には翼があるのが特徴になっている。色々な所で、黄緑色の花を見かけているが、どういう訳か、この公園で開花を見ていない。冬芽と果実を見ているから、開花を見逃していることになる。冬芽は小さく、長さ、幅が2㎜程であった。
イメージ 7
ニシキギの冬芽

撮影:15


  記 平成3017日(日)