公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

浦島公園の冬芽「スダジイ、マテバシイ、カエデ、ハナミズキ、ハナカイドウ、サルスベリ」

18日(月)
 
 正月から昨日まで暖かい日が続いた。ところが、今日15日は本格的な冬に戻り、寒くなった。太陽が顔を出さず一日中曇天で、今にも雨が降りそうな気配である。暮れから、浦島公園を見ていないので、寒いが様子を見に出た。外は寒い。マフラー、手袋が必要である。
 昨年、公園内に消防団の詰め所が設置された。また、ケヤキ、モミジ等の樹木が多数植えられ、公園の雰囲気が変わって来た。植えた樹木は幼木なので、510年経つと、公園の景色ががらりと変わることが予想される。
 西の入り口近くのスダジイを見た。こんもりと葉が茂っており、葉の下へ入ると、薄暗く、冬芽も分かり難い。小枝の先の冬芽を探し写真を撮った。頂部には大きいのと小さい冬芽が2つ付いている。小さい方は副芽になるのだろう。側芽を見ると、各葉腋から1つずつ出ている。芽鱗は淡緑色で、縁付近が褐色がかっている。大きいものは丸みがある楕円形をしている。長さ7㎜、幅2.5㎜程であった。
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 スダジイの冬芽

 直ぐ隣のマテバシイを見ると、冬芽は頂部に複数付き、淡緑色で、球形に近い形をしている。スダジイの冬芽の芽鱗は瓦状に綺麗に組み合わされているが、マテバシイの芽鱗の様子は分かり難い。球の直径は4㎜であった。
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 マテバシイの冬芽

 花壇の空いているところにカエデが植えられた。毎年夏になると、ここにはオオニシキソウガ生え来たことを覚えている。カエデが植えられたことで、今年はどうなるだろうか、見つめて行きたい。カエデの冬芽は対生し、赤色をしている。長さ2㎜、幅1㎜と非常に小さい。
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新しく植えられたカエデの苗

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 カエデの冬芽

 カエデの植えられた円形の花壇にはハナミズキが植えられている。先日もこの冬芽を見ている。花芽は平べったい帽子の様な面白い形をしている。この冬芽が4つに割れ、中から白色の萼が出てくる。この萼は本物の花弁のように見える。冬芽を見て行くと、帽子のようなもののほかに、細長いものが見えてくる。此方は、同じ冬芽でも葉芽になる。
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 ハナミズキの葉芽

 駐輪場の裏にハナカイドウが2本ある。ハナカイドウは赤紫色の花を咲かせる。同じ場所に新たに、カエデなどが植えられたので、夏ごろには今までと変わった光景になると思われる。冬芽は太い枝から出た昨年の冬芽の上に出来ているようだ。このでき方はイチョウの冬芽に似ている。褐色で、円錐形をしている。
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ハナカイドウ


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ハナカイドウの冬芽

 公園にはサルスベリの樹が何本もある。花時の真夏には、見事な光景を作り出す。しかし、この冬になると、枝は細く、枯枝と間違えるほどである。触ると、弾力がなく、折れてしまう。何度もこの冬芽を見ているが、小さく、目視では詳細は分からない。枝に張り付くように付いているところはシダレザクラの冬芽に似ている。ただ、シダレザクラの冬芽は細長い。
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撮影:15

  記  平成3016日(土)