ヒメシャラとナツツバキ
12月29日(金)
ツバキはサザンカが咲き終わったころの3頃に咲くといわれているが、先程オトメツバキの開花を見た。そうすると、他のツバキの開花も考えられる。ここの丘にはヤブツバキがある。近くにあるので、向かった。すると、シロヤブツバキが咲いていた。このヤブツバキの葉を見ると、鋸歯がある。ツバキの葉には鋸歯がないと思っていたが、思い違いのようだ。いろいろ調べ直すと、鋸歯がないというのではなく、目立たないということになるようだ。赤い色のヤブツバキを探したが、此方は未だ咲いていなかった。
シロヤブツバキ
シロヤブツバキ
冒険の森へ近づくと、大きなヒマラヤスギが見えてくる。ヒマラヤスギの葉を見ると、スギの葉とは似ていないので、下記の資料で調べると、「マツの仲間」と説明されていた。マツの仲間と聞くと、針のような葉が納得できる。最初この樹を見た時、「珍しい樹だなぁ」と思ったが、そのうち、色々な公園で植えられていることが分かって来た。
ヒマラヤスギ
ケヤキの林
このケヤキの林の向かい側に2本のヒメシャラの樹がある。ヒメシャラの冬芽を見ようとしたら、低いところに枝がなく、望遠写真を撮った。写真を見ると、冬芽は5~6枚の白っぽい毛の付いた芽鱗で包まれている。下の芽鱗を見ると、縁が濃褐色を帯びている。いままでこのヒメシャラの樹の右側にナツツバキの樹が1本あり、2種類の樹を比較できたが、ナツツバキは枯れ、伐採されてしまった。
2本のヒメシャラの樹
ヒメシャラの冬芽
ここから少し下ったところに、もう1本のヒメシャラがあった。今まで何度も此処を通っていたが、上の3本に目が行き、この樹に気がついていなかった。幹、冬芽を確認すると、確かにヒメシャラになる。
もう1本のヒメシャラ
南門へ戻り、ナツツバキの冬芽を見て、ヒメシャラの冬芽と比較した。この2つは、花や冬芽がよく似ている。花はナツツバキの方が大きいので、分かりやすいが、冬芽は違いが分かり難い。芽鱗の枚数を数えると、ナツツバキの方が少ないようだけれど、幹の違いを見ないと判断を間違えることがある。ヒメシャラの幹の表皮は薄片状に剥がれるが、ナツツバキの表皮は紙のように剥がれる。また、ヒメシャラの剥がれた痕は赤茶色になるが、ナツツバキは黄緑色になっている。
ナツツバキの冬芽
撮影:12月18日
記 平成29年12月21日(木)