公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

マユミの果実がたくさん残っていた


 水の広場から久し振りに大砂場へ向かった。これから進むコースは何時も帰る時に通るコースである。大砂場へ着くと、右の崖の上にピンク色の花のようなものが見えてきた。今頃このような花が咲くとしたら、何の樹だろうかと近づくと、花でなく果実であることが分かって来た。ピンク色の果実だと、マユミが考えられる。近くで確認すると、やはりマユミであった。今まで色々な所でマユミの果実を見て来たが、今は果実が殆どなくなっている。それなのにこれほど多くの果実が残されているのはなぜだろうかと不思議に思った。
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 残っていたマユミの果実

 上の池と中の池の境へ来た。一月ほど前、ここはカツラとイチョウの黄葉で賑わったところである。両方の葉がすっかり無くなり、遠景が見えてきた。遠方の高いところにはコナラと思われる紅葉が見える。
 幹と枝だけになった樹々を見ると、樹木によって樹形などが違うことが多少分かる。イチョウは太い幹が直立し、枝も斜め上へ直線的に伸びている。カツラは途中からの枝分かれが多く、斜めに伸びたもの、途中で下へ曲がったもの等まちまちである。カエデは幹の表面が滑らかで、白色の斑紋が見られる。一番左のコナラは下の方で太い幹が分かれ、大きく曲がりながら様々な方向へ伸びている。
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幹と枝だけになった樹木

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 幹と枝だけになったイチョウ並木

 前回見たジュウガツザクラを見ると、花数が大分少なくなってきた。高い上に花数が少ないので、撮影も難しくなった。苦労して撮影していると、隣にあるサクラがよく咲いていることに気が付いた。見ると、このサクラもジュウガツザクラであった。此方は撮影しやすい高さにあったので、改めて撮影し直した。
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 直ぐ隣にフユザクラが咲いていたので、此方も撮影した。フユザクラの花の下を見ると、ジュウガツザクラには見られなかった緑色の葉のようなものが見える。新葉になるのだろうか。
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 フユザクラ
 
 エゴノキとコナラが見える。エゴノキの幹は灰黒色で、滑らかであるので、分かりやすいようであるが、太さにより別物に見えたりする。また、薄暗いと色の判断が分かり難くなる。ここのエゴノキは花、果実、冬芽などを見てきているので、間違うことはない。
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 コナラとエゴノキ

 左前方にサザンカが見えてきた。サザンカとしては大きな樹である。今頃咲いているのはツバキでなく、大抵がサザンカと言うが、既に咲き出しているツバキも見つかるので、今でも迷う。葉には鋸歯があり、裏側から明るい方へ向けて見ると、葉脈が透明になっていない。更に、雄しべを見ると、束になっていない。以上のことから考えると、この樹は、やはりサザンカになるようだ。
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撮影:1218

  記  平成291220日(水)