公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

高く伸びたモッコクの樹

1225日(月)

 水の広場の右側を見ると、大きなソメイヨシノがある。花を付けた時は、樹が大きいだけに見事な景観になる。ソメイヨシノの後ろの斜面は大きなケヤキの樹があり、ケヤキ林を形成している。中へ進み、トイレ近くへ来ると、ケヤキの中に大きなクスノキが数本入ってくる。水場近くには1本のヤナギの樹があり、夏場には長い枝を垂れ、ヤナギ独特の景観をつくり出す。トイレの前へ行くと、コシノヒガンと言うサクラの樹が1本ある。この花はソメイヨシノより幾分赤みが強い。
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 水の広場の右側

 上の池に沿った左側の藪の中へ入ると、同じような樹が2本並んで上へ伸びていた。下を見ると、この2本は同体になっている。灰黒色の幹は滑らかである。直ぐ近くに葉があったので、確認すると、葉はヘラ型で、ヤマモモに似ていたが、疎らで、幾分小さい。更に葉の付け根を見ると、赤みを帯び、同じ色の冬芽が見えた。この結果、この樹はモッコクと分かった。今まで見て来たモッコクの樹は背丈が低く、枝が横へ広がっていた。ところがこの樹は細いまま高く伸びていたので、葉と冬芽を確認するまでは名前が決められなかった。
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モッコクの樹

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 モッコクの葉

 太く曲がりくねった幹が出て来た。この幹の形はヤマモモの幹を示している。この幹を見て、先程のヤマモモの樹を見ると、「成る程、やはりヤマモモの樹だ」とよく分かった。
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 ヤマモモの樹

 もう少し奥へ入って見た。先程までも薄暗かったが、ここは、上空にいろいろな樹の葉が重なり合っているので、一層暗くなってきた。そのため、色々な樹の見分けが難しい。奥の中ほどに樹皮が細かく割れている樹が見えた。足元にササなどがあり、中へは入っていけないので、遠くから判断するしかない。幹が細いので、最初はカキの木と思った。しかし、「こんな藪の中にカキの樹があるだろうか」と疑問に思い、手掛かりを求め、上空を見た。枝を辿って行くと、広葉の葉が見えた。しかし、肉眼では詳細が分からないので、写真を撮ってみた。すると、全縁で3脈が目立つ広葉と分かった。写真では、かなり大きな葉に見え、何の樹か迷った。その内、幹の模様とこの葉を合わせて考えると、クスノキの樹を思い出した。普段見かけるクスノキは大木で、このような細いものは見かけていなかった。やっと解決できたと思った。
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 クスノキの葉

 南門を入ったところの樹木を簡単に見て来た。ここだけでもいろいろな樹木があった。外側に面している樹木は見る機会も多いので、名前が分かりやすいが、奥へ入ると、同じ樹でも樹形、樹皮の色、形などが、日頃目にするものと大分違っていた。また、葉や冬芽が見つからない樹も出てくる。そのため、名前の分からないものが随分ある。
 
撮影:1218
 
  記  平成291219日(火)