三ツ池公園南門の樹木「ヤマモモ、ミズキ等」
12月24日(日)
朝の気温は低くかったが、風がなく、太陽が出てきたので、意外と暖かくなった。昼近くになって、このところご無沙汰していた三ツ池公園へ向かった。
南門を入ると正面にシュゼンジカンザクラとナツツバキがある。シュゼンジザクラはソメイヨシノより早めに咲いてくる。冬芽の成長を見ると、楕円形で、枝の先端に集中している。芽鱗は、暗赤紫色で表面に毛がなく、艶がある。よく見ると、先端に薄い黄褐色の毛が見られる。大きさを計測すると、長さ8㎜、幅3㎜とまだ小さかった。
手前の樹 左:シュゼンジカンザクラ 右:ナツツバキ
シュゼンジカンザクラの冬芽
水の広場は、左右が山に囲まれた谷で。両側の山にはサクラを中心にいろいろな樹木が分布している。左側の山を見ると、手前にシュゼンジカンザクラであり、その右の後方斜面に3~4本の大きなソメイヨシノが見える。4番目のベンチの後ろに、大小2本の樹が見えるが、大きい方はコシノヒガンで、小さい方はハナミズキになる。5番目のベンチの前にある樹もハナミズキで、右後ろはヤマボウシになる。更に見て行くと、ヤマボウシの右後ろの赤茶色の幹はヒメシャラで、外灯から右は奥がヤマモモ、手前がケヤキ、メタセコイア、と続いている。
水の広場の左側の樹木
水の広場の左側の樹木(上の写真の右側)
奥のヤマモモの樹を最初に見た時、暗いので、この樹がヤマモモとは分からなかった。ヤマモモの幹は「灰白色で、ごつごつしている」イメージがあったが、この樹の幹は滑らかであった。幹だけでは判断できなかったので、葉を見ると、葉は細長いヘラ型で、枝の先に集中していた。この葉の様子を見てヤマモモの樹と判断できた。近くの公園のヤマモモには雄花の花序が出来ていたので、若しかしたら見つかるかもしれにと思い、探してみた。しかし、ここのヤマモモには、雄花の花序は見つからなかった。若しかしたらこの樹は雌株になるのかも知れない。
ヤマモモ
ヤマモモの幹
ヤマモモの葉
メタセコイアの樹の奥に灰白色の細い樹が真直ぐ伸びていた。何の樹だろうと思い、上空の葉を探したが、見つからなかった。「幹だけではどうにもならない」と思い、上空の冬芽を頼りにしたが、肉眼では見つけられなかった。仕方なく、望遠写真を撮ってみることにした。撮影した写真には艶のある赤褐色の冬芽が写っていた。この冬芽を見て、この樹はミズキと分かった。もう1度、幹を見直すと、縦にうすい灰白色の線模様が見えてきた。この模様はミズキの幹を示している。
左:ミズキ 右:メタセコイア
ミズキの冬芽
ミズキの幹
撮影:12月18日
記 平成29年12月18日(月)