ハンノキの雌雄の花序
12月22日(金)
北門を入ると、野鳥観察をしている人が4~5人いた。皆さんカメラを水田の方へ向けて待機している。今日は、どんな野鳥が見られるのだろうか。注意しながら通り過ぎたが、野鳥の姿は見えなかった。反対側はキザシの池が見える。以前野鳥観察の人たちは、この池の林へカメラを向けていた日もあった。今はこちらに野鳥はいないのだろうか。ここにはハンノキが林をつくっている。「ハンノキは垂直に立つ」と言われるが、この林を見ていると、「なるほど」と頷ける。確かに、どの樹もそれほど太い樹でないが、皆垂直に立っている。
ハンノキの林(キザシの池)
水車小屋から水田の畦道へ下りた。ここからは水路沿いにハンノキが続く。昨年は、どういう訳か花を見ることが出来なかった。今年は見れるかと注意していると、先日雌雄の花序を見ることが出来た(資料)。
それから約1か月が経った。堅かった芽鱗に幾分変化が現れて来たか、興味があった。雄の花序を見ると、日の当たる方は赤褐色に変色していたが、芽鱗は堅く閉ざしていた。雌花花序も小さいだけで、同じ色の変化が見られた。
ハンノキ:雄花花序
ハンノキ:雌花花序
この畦道にもキブシがある。最初このキブシを見た時は、樹全体がいまの褐色の状態で、紐のような細い花序が出ていた。この時いろいろ調べて、この樹がキブシであるとことを突き止めた。些細なことだが、その時のことがまだ印象に残っている。この花序を見ると、当時のことが思い浮かんでくる。
キブシ
土手に褐色の葉を沢山付けた樹がある。遠くからは何の樹か知ることが出来ない。写真を撮って確認した。幹を見ると、浅い溝の様な模様が見られる。コナラの気がするが、確かでない。沢山ある葉を見た。変色、変形している葉が多い中から、名前が分かりそうな葉を探すと、コナラの葉と分かった。この樹の幹を見ていると、左側に棘のある細い幹が写っていた。この樹は、先程小川アニメティーで見て来たカラスザンショウのようだ。偶然の拾い物をした気がした。
コナラ
コナラの葉
カラスザンショウ
古民家の前山に太いコブシの樹が1本ある。背丈が低いことから激しく剪定を受けて来たことが分かる。横へ張り出した枝からは無数の小枝が真上へ向かって出ている。冬芽の数は少ないが、幾つか大きなものがあった。激しい剪定に対し、じっと抵抗している生命力の強さを感じる。
古民家
前山のコブシ
コブシの冬芽
撮影:12月12日
記 平成29年12月15日(金)