公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この高木はムクノキだろうか

1221日(木)

 冬を迎え、カッパ池は干し上がってきた。枯れたヨシやガマの残骸でごみの山のようになっていた池だったが、それらは取り除かれ、綺麗な沼に変わっている。池が綺麗になったこともあり、対岸の紅葉が綺麗に見えるようになった。もう暫く経つと、この紅葉も終わりを告げ、風景は葉が無くなった棒状の幹だらけになってしまう。
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 カッパ池と紅葉

 奥の広場へ入ると、下草が刈られ、綺麗に手が行き届いている。ここの広場にある1本のカエデが黄褐色に色づいてきた。周りが綺麗になっていると、1本だけの樹だが、引き立って見える。
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 カエデの黄葉

 瓜久保から久し振りにミズキ休憩所へ向かった。小川アニメティーでいろいろなミズキの樹を見たせいか混乱して来たので、ミズキの樹を再確認する意味もあった。ここのミズキの樹はいずれも大きな樹で、小川アニメティーで見てきたミズキの樹とは違っている。下の方の幹は直ぐ伸びているが、それほど高くないところで、枝分かれしている。枝分かれした幹は真っ直ぐ伸びず、曲がりながら伸びている。一見コナラの樹形に似ている。樹皮は灰白色で、表面に浅い溝が不規則に入っており、ごつごつしている。小川アニメティーで見たミズキは暗灰白色や褐色気味などの幹で、浅い溝などは見られなかった。また別のところで見たみずきは浅い溝が線状に見えたりした。同じミズキの樹でも、環境によって大分変わってくるようだ。
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 ミズキ休憩所

 みずき休憩所から狐久保休憩所へ進むのは久しぶりである。ここの山道は、セイタカアワダチソウやクズなどが凄ましかったが、綺麗に刈られ、地面が見えてきている。細い坂道を少し下ると、本道から来た道とぶつかる。合流した道を少し進むと狐久保休憩所へ出る。休憩所の広場はオニグルミの林になっている。
 オニグルミの樹は、いずれも高いが、何とか冬芽や花を見ている。高いところの冬芽を撮影した。太陽の日が射しているので、明るい写真が撮れたが、焦点が今一だった。写真を見ると頂芽、側芽が見える。頂芽から雌花花序が、側芽からは雄花花序が出てくるという。雄花序のでき方は分かりやすいが、この頂芽からどのようにして雌花花序が出来てくるのか、その過程を知りたいが、資料が見つかっていない。
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狐久保休憩所

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 オニグルミの冬芽

 狐久保から園道へ出た所に高く聳える大きな樹があった。こんな大きな樹なのに今まで気に留めた記憶がない。既に葉がなく、幹を頼りにしなければならない。樹皮を見ると、剥がれそうになっている。こうゆう様子をしているのにトウカエデがある。他に何か手掛かりはないものだろうかと探すと、上空に果実のようなものが見えた。枝の先に、数個の果実が見える。殻を被っているものは外側が萎んで見えるが、その近くに、皮が取れたのだろうか、白色の球状のものが見え、中央に割れ目があるようだ。このような果実を付けるものは何だろうかと考えた。樹皮から想像できるものに、ムクノキがあるので、調べて見た。ムクノキが球状の黒っぽい果実を付けることは以前から見ている。気になるのは白っぽいものである。下記の資料を見ると、この写真に近い写真が掲載されていた。恐らく、この樹はムクノキになると思うが、板根を調べておくべきだった。
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高く聳える大きな樹:ムクノキ?

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果実:ムウノキ?

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ムクノキ?

撮影:1212

  記  平成291214日(木)