これはノイバラの果実か
11月30日(木)
ヤツデの近くに丸い赤い果実が見えた。小川の向こう側にあるので、よく見えないが、枝が蔓のように見える。近くに枯れた枝があったので、それを使い引き寄せて見た。つるのような茎には棘が見られる。どうもバラの仲間のように思えて来た。分かりそうな葉がないだろうかと、枝を辿って行くと、やはりバラのような葉が見えて来た。ノイバラ、テリハノイバラの名前が浮かんできた。葉を見ると、太陽に光を受け、照り輝いている。この様子から考えると、テリハノイバラになりそうに思えたが、葉の鋸歯を見ると、鋭く尖っている。又、頂葉が幾分小葉より大きめに見える。ノイバラ、テリハノイバラの大きな違いは葉の付け根にある托葉の縁の形で、クシの様になっていれば、ノイバラになり、単なる鋸歯だとテリハノイバラになるという。そこで、この托葉の形を見たが、鮮明に映ったものがなかった。何とかくクシ状に見えそうなところがある。どうも、これはノイバラになりそうだ。
ノイバラの果実
托葉の形:クシ状
園道へ戻ると、大きなエノキの樹が目に入って来た。この沿道には何本かの大きなエノキがある。久しぶりのこの樹の葉を確認した。ひし形に近い楕円形をしていて、左右不相称非とか左右不同と言われている。所謂左右が対称になっていない葉脈が目立つ。幹にはひび割れのような皮目がなく、遠目には滑らかに見えるが、近くで見ると、小さな皮目が多く、ざらざらしている。写真には球形の黒っぽい果実が写っていた。
エノキ
エノキの果実
古民家を目指して進んでいると、左側下に水田が見えてきた。イネが植えられている時は長閑な田園風景が臨まれる。この崖に黄色い花が見えた。「これはコマツヨイグサではないだろうか、随分季節外れに咲いているなぁ」と思った。そこで、コマツヨイグサについて調べると、下記の資料ではオオバナコマツヨイグサが紹介され、花期が5月~10月と説明されていた。この資料を見て、若しかしたらこの花はオオバナコマツヨイグサではないかとの思いがしてきた。オオバナコマツヨイグサはコマツヨイグサより花が幾分大きいという。花の大きさを計測していなかったのが失敗だった。
コマツヨイグサの花
マユミの果実が弾き始めて来た。舞岡公園にはマユミの樹が彼方此方に見られ、いずれも赤い実が弾きだしている。今までどんな弾き方をするのか、注意していなかったので、様子を見て歩いた。マユミの果実には4本の稜があるので、この4本の稜から同時に割れて来るのではと思っていたが、見て行くと、多くは2つに割れ、中の果実が顔を出していた。その後、残った2本の稜が割れてくるようだ。
マユミの果実
マユミの果実
撮影:11月15日
記 平成29年11月20日(月)