公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヨシの小穂と小花

1130日(木)
 
 三ツ池の正門前に小さな沼がある。その沼は、先日までヨシに覆われていた。今見ると、そのヨシの殆どが伐採され、綺麗になっている。今日はここのヨシの小花を見ようとしていた。この状況だと、小花が見られるか気になった。周りをまわり、ヨシの花序を探した。何とか花序が見つかったので、撮影した。この花序から小穂を取り出し、更に小花を取り出したい。先日も同じことを試みたが、難しかった。まず、どこまでが小穂なのか、見分けるのが難しい。よく見ると、花軸から柄が出ていて、その先に小穂がついているように見える。この先が確かに小穂になるのだろうか。写真を撮ってみた。
 小穂のつくりがよく分からないので、調べた。下記の資料1によると、「小穂は外側に包穎(ほうえい)がありその中に小花が納まっている」との説明があり、更に「小花は、めしべ、おしべ、りん皮、内穎、護穎から成り立つ」と説明されていた。
 この資料のおかげで、小穂のつくりの様子が分かって来た。外側から第1包穎(ほうえい)、第2包穎(ほうえい)、小花(護穎、内穎・・・)、小花・・・となるようだ。
 そこで、資料2で説明されている「最下第1包穎は最下護穎の1/2より短い」について考えてみた。

写真1
イメージ 1
 写真1では、一番上にあるものが第1包穎で、その下は最下護穎になるようだ。一番下に第2包穎があることになるが、写真でははっきりしない。この第1包穎と第2包穎の間に数個の小花が納まっていることになる。
 
写真2
イメージ 2
 写真2では、第1包穎は右下にあると思われるが、はっきりしない。一番左は第2包穎になりそうだ。小花はこの中に納まっている。
 
写真3
イメージ 3
 小花らしきものを1つ採り出してみた。底部に白色の毛がたくさん見られる。この上にあるものが、小花になると思われる。小花の外側は護穎になるが、この茶褐色のものがそれに該当するのだろうか。資料3によると、第1小花は雄花で、それ以外は両性花になっている。そして、白色の毛があるのは両性花のみになっている。すると、写真3は、両性花になるようだ。
 さらに踏み込んで調べて見たいが、この3枚の写真ではここまでが限界のようだ。更にいい資料を見つけなければならない。
撮影:1121
 
 記  平成291126日(日)