公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

小川アメニティの草木

1129日(水)
 
 先日、瓜久保休憩所を出たところで、フジバカマを見ているので、その後の様子を見た。大分衰えているが、まだしっかりした花も見られる。向かい側にあるノコンギクを見ると、もう花期は終わりのようで、殆どが萎れ、完全な花は見られなかった。秋が終わり冬になったことが感じられる。
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 フジバカマ:まだしっかりした花がある

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ノコンギク:ほぼ萎れている

 小川アメニティの川沿いにヤブニッケイヤマハゼと思われる樹があるので、先程見てきたシロダモやハゼノキと確認するために、ここから足を延ばした。まず、ヤブニッケイを見た。日が射していることもあり、葉の表面は艶のある緑色をしている。裏は薄い緑色で、シロダモの灰白色とは明らかに違っている。花は見られない。
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 ヤブニッケイの葉の裏:灰白色でない

 次にヤマハゼを見た。この樹も正確にヤマハゼとは分かっていない。葉は紅葉し、粒のような果実が塊のように吊下っているのが目立つ。別の場所で見たハゼノキにはこのように沢山の果実が付いていない。果実の多少では区別が付かないと思うので判断が難しい。下記の資料では、ハゼノキとヤマハゼの違いを上手く説明している。小葉の先端の形では上手く区別できないので、葉軸の毛の有無を見たいと思っている。しかし、現在持っている資料ではここの判定が出来ない。
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 ハゼノキ?or ヤマハゼ?

 ヤブニッケイヤマハゼを見た後、元の道へ戻ろうとすると、川沿いにシロバナセンダングサが見えた。白色に見えるものは舌状花であるか、確認すると、5枚ほど分かった。1つの果実を見ると、長さ9㎜、幅12㎜であり、冠毛は2本のもの3本のものがあった。シロバナセンダングサには、シロノセンダングサ、コシロノセンダングサなどの別名がある。
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シロバナセンダングサ

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 シロバナセンダングサの果実

 目を畑の縁へ移すと、ここにもシロバナセンダングサを見ることが出来た。また、シロバナセンダングサの横にチカラシバが残っていた。大分穂が枯れ始めて来ているが、まだチカラシバと確認が出来る。
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 ここへ来るとき、小川の向こうの山に白色の花のようなものが見えていたので、何の樹だか確認しに近づいた。白く見えたのはヤツデの花だった。ヤツデの花については、資料11度調べたことがあるので、読み返してみた。資料2では、「上部の花序には両性花、下部の花序には雄花がつく」と説明があり、資料3では、「下部の花序に出来る花も両性花で、雄性期が終わると、雌シベの成熟なしに枯れてしまう」と説明されていた。読んで行くと、言っていることはどちらも同じであった。資料2では、雄花の位置が示されていたので、理解が深まった。
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ヤツデの花
 
撮影:1115
 
 記  平成291119日(日)