公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

イヌシデとミズキの樹

1127日(月)
 
 クヌギ休憩所から明治学院へ通じる道がある。今までこの道の存在を知っていたが、どこへ出るか分からなかったので、入ることをしていなかった。今日は何となく、進んでみたくなった。進み始めると、両側に大きな樹木があり、道は太陽の光が差さず、暗かった。ここは余り人が通らない気配がする。クヌギ休憩所からの延長ということもあり、高いクヌギの樹の存在が分かる。クヌギの樹に混ざって白色の幹があった。ミズキのようだがはっきりしないので、上の葉を見た。葉を見ると、幅広の楕円形の葉で全縁であった。やはりミズキの樹である。前田の丘から瓜久保の谷を越えると、ミズキ休憩所がある。この道はその近くを通るので、この辺にミズキの樹があってもおかしくない。
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 クヌギとミズキの樹

 右側に柵があり、中は明治学院らしい。ここへ来ると、周りの樹木がシラカシへと変わって来た。今まで舞岡公園の園道を歩いていた時は、このシラカシの樹を目にすることは殆どなかったので、ここに沢山出現したことに驚いた。そういえば、シラカシと同様にスダジイの樹も殆ど目にしていない。市内にシラカシスダジイが見られるのは当然と思っていたが、舞岡公園ではこの2種類を殆ど見ていない。植生が違うのだろうか。
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 根元から4本ぐらいに枝分かれをした大きな樹があった。これは何の樹だろうか。今まで、シラカシの樹が続いていたが、幹を見るとシラカシとは違っている。灰白色で、縦方向に太い線模様が見られる。ミズキやイヌシデ、アカシデはこのような幹をしている。やはり葉を手掛かりにしないと名前が分からない。上空の葉の写真を撮ると、イヌシデのようだ。もう1度幹を確認すると、下の方に葉があった。やはりイヌシデの葉のようだった。
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大きな樹:イヌシデ

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上空の葉:イヌシデ

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下に見えた葉:イヌシデ 

 灰色っぽい太い幹が見えた。縦方向に浅い溝の模様が見られる。クヌギのような気もするが、溝が浅すぎる。幹だけ見ていたのでは解決にならないので、葉がある上空を見た。葉を見ると、幅広の楕円形をしたミズキの葉である。ミズキの樹はつい先程見て来た。先程の幹は細かったので、浅い溝は見られなかった。幹の模様を解決するため資料を探した。すると、下記の資料に、「樹皮は汚灰色で、縦に浅く裂け目ができる」と説明されていることが分かった。若い幹には裂け目が無いが、次第に裂け目が出来てくるようである。
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浅い溝のある幹:ミズキ

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 上空の葉:ミズキ

 薄暗い長い林道を抜けると、明るくなった太陽の日が射しており、眩しいくらいである。左側の窪地を見ると、クズの脅威を感じる。この下は、狐久保あたりになるのだろうか。樹木はすっかりクズに覆われてしまっている。
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谷を埋めるクズの脅威 

 ここは尾根になるのだろうか、日が射し、明るい。前方にヒヨドリバナが見えた。もう花がほとんど枯れ出している。よく見ると、タンポポのような果実が見えた。ピンセットで摘まんで見ようとすると、ふわふわと風に飛ばされていった。飛んで行く姿はタンポポンの果実そっくりである。「これがヒヨドリバナの果実かぁ」と思った。
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撮影:1115
 
  記  平成291119日(日)