公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

前田の丘で見た冬芽 「アカメガシワ、 ムクノキ、 クリ、 サクラ、ヤマボウシ、 アワブキ、コブシ、

1126日(日)
 
 坂を上り始めると、左側のオミナエシ、右側のキンミズヒキなどはもう見当たらない。ひと月が経過すると、随分早く季節が通り過ぎた感じがする。前田の丘へ上って来た。
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 前田の丘

 下草が刈られ、初冬のような景色に見える。ここではアカメガシワやアワブキの冬芽を中心に見ることにしている。下草が刈られているので、たやすくアカメガシワの樹のところへ来られた。太陽の日が射しているので、暖かい。少し厚着をしてきたので、1枚脱ぐことにした。枝の先端に冬芽がある。この冬芽は裸芽なので、冬に人がセイターを着るように、この冬芽は星状毛を被っている。見るからに暖かそうである。
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 アカメガシワの樹の奥にムクノキがある。前回来たときに、この樹の存在に気付いた。幹はアカメガシワと遜色がない。枝に伏した冬芽を見るとアカメガシワと違うことが分かる。葉腋に出た冬芽を見ると2つあり、1つが大きい。このような形態をしているものとしてハクウンボクがある。この小さい冬芽は副芽になるのだろうか。ムクノキの副芽について調べると、資料が少なく、下記の資料の中に予備芽として記載されていた。
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 ムクノキの冬芽

 ここのクリの樹に気が付いたのは今年の28日であった。その時、黒っぽく、丸かった冬芽の姿が思い浮かぶ。その後、雄花、雌花を見て、再び、10月に冬芽を見ることになった。10月の時の冬芽は、先が薄い緑色であった。それから1か月ほど経つと、幾分大きくなり、日を受け黒っぽくなって来たことが分かる。全体が黒っぽいのかと裏返してみると、裏は黒っぽくなかった。
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 クリの冬芽

 前田の丘は中央で2段に分かれており、奥は手前より一段高くなっている。その境にサクラの樹が植えられている。このサクラの花は普通のサクラより一回り大きく、八重である。ところがこのサクラの名前がまだ分からない。冬芽を見ると、芽鱗に毛が無く、オオシマザクラ系であることが分かる。
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 サクラの冬芽

 ヤマボウシの冬芽を見た。この花はハナミズキに似ているが、此方の冬芽は細く、先が尖っている。扁平な形のハナミズキの冬芽とは大分違っている。計測すると、高さ1㎝、幅4㎜と幾分大きくなり、ヤマボウシの冬芽らしくなってきた。
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 この奥にアワブキの樹がある。この樹の存在は昨年知り、それ以後、舞岡公園へ来たときは見るようにしている。今年は冬芽から蕾、花、果実と見て来た。白色の小さな花を沢山つけた姿を見た時は、太陽の光に照らされて眩しかった。「花弁は5個、外側の3個は大きく広卵形、内側の2個は小さく線形」と変わった花が強く印象に残っている。
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 アワブキの冬芽

 一番奥にあるコブシを見ると、冬芽が大分大きくなっていた。大き目なのを計測すると、長さ2.7㎝、幅1.2㎝であった。「随分大きくなっているなぁ」と感じた。冬芽の芽鱗は長い毛で覆われ、中身を大切に守っていることが分かる。
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コブシ

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 コブシの冬芽


撮影:1115
 
  記  平成291117日(金)