公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヤクシソウ

1123日(木)
 
  時期が外れていたので、水田の周りには見るものが殆どなかった。残念な思いをしながら、何かを求めて山へ入り始めた。すると、ムラサキシキブの果実が見えた。コムラサキは、長い間果実が残っているが、ムラサキシキブは、この時期だとほとんど果実が見られない。この時期にこれほど見られるとは意外だった。
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  坂を上り始めると、赤い果実が見えた。サルトリイバラである。面白そうな名前なので、牧野新日本植物図鑑で調べると、「猿捕りイバラの意味で、棘があって、猿が引っ掛かるという意味」と説明されていた。サルトリイバラについては、円形に近い葉と元から出る葉脈の形が際立っていたので、茎の棘は見ていなかった。そこで、過去の写真を見直してみた。すると、確かに赤みを帯びた短い棘があることが確認できた。
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サルトリイバラの果実

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サルトリイバラの茎の棘:28.5.15自然教育園にて
 
 直ぐ上に黄色いヤクシソウがあった。この葉は茎を抱え込んだ独特な形をしている。昨年の1010日、ここの生態園内で、大きなヤクシソウを見ている。時期が遅かったせいか、これはあまり大きくなかった。
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ヤクシソウ

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 ヤクシソウの花

 更に上ると、真紅の果実が見えた。これはカラタチバナの果実である。カラタチバナの赤い果実は、何時見ても吸い込まれるような色をしている。綺麗と思うと同時に、何か怖感がある。
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カラタチバナの果実

 上り始めると、幾らか見るものがあったが、次第に見るものが無くなって来た。足元にノガリヤスかカゼクサが見えてきた。既に勢いがなく、判定が難しくなっている。薄暗いところでいい写真が撮れなかったが、小花を見ると、ノガリヤスになるようだ。
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ガリヤス

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 ガリヤスの果実

 奥に赤い果実が見えた。これは公園などにあるナンテンの果実である。ナンテンの果実であると分かっていても、このような山の中にあると、一瞬、確かかどうか考えてしまう。
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 ナンテンの果実

撮影:1112
 
  記  平成291114日(火)