ヤクシソウ
11月23日(木)
時期が外れていたので、水田の周りには見るものが殆どなかった。残念な思いをしながら、何かを求めて山へ入り始めた。すると、ムラサキシキブの果実が見えた。コムラサキは、長い間果実が残っているが、ムラサキシキブは、この時期だとほとんど果実が見られない。この時期にこれほど見られるとは意外だった。
ムラサキシキブの果実
坂を上り始めると、赤い果実が見えた。サルトリイバラである。面白そうな名前なので、牧野新日本植物図鑑で調べると、「猿捕りイバラの意味で、棘があって、猿が引っ掛かるという意味」と説明されていた。サルトリイバラについては、円形に近い葉と元から出る葉脈の形が際立っていたので、茎の棘は見ていなかった。そこで、過去の写真を見直してみた。すると、確かに赤みを帯びた短い棘があることが確認できた。
サルトリイバラの果実
サルトリイバラの茎の棘:28.5.15自然教育園にて
直ぐ上に黄色いヤクシソウがあった。この葉は茎を抱え込んだ独特な形をしている。昨年の10月10日、ここの生態園内で、大きなヤクシソウを見ている。時期が遅かったせいか、これはあまり大きくなかった。
ヤクシソウ
ヤクシソウの花
カラタチバナの果実
上り始めると、幾らか見るものがあったが、次第に見るものが無くなって来た。足元にノガリヤスかカゼクサが見えてきた。既に勢いがなく、判定が難しくなっている。薄暗いところでいい写真が撮れなかったが、小花を見ると、ノガリヤスになるようだ。
ノガリヤス
ノガリヤスの果実
ナンテンの果実
撮影:11月12日
記 平成29年11月14日(火)