シロヨメナの舌状花と円筒花
11月22日(水)
今日の目的である生態園へ入った。何か珍しいものが見られるか期待していたが、時期が遅くなったので、その可能性が薄いように思えて来た。
入って、直ぐ目に入って来たものは赤いガマズミの果実であった。丁度太陽の光が当たっていて、果実は明るく輝いていた。最盛期が過ぎているので、幾つか萎みかけているものがあるが、果実には張りが感じられた。
ガマズミの果実
紅葉したキヅタ葉が幹に張り付いていた。キヅタの葉が綺麗に紅葉をすることは知っていたが、注意して見たことはなかった。キヅタが張り付いている樹は何の樹だろうか。灰白色をした幹だけでは分からないので、上空の葉を見た。すると、萎みかけた葉だったが、丸みを帯びた楕円形で、縁に鋸歯が無く、葉脈が目立っていることが分かった。この樹はミズキになる。
ミズキの樹に張り付いた キヅタの紅葉
池側を見ると、広い楕円形をした黄緑色の葉が見えた。何の葉か、直ぐ分からなかった。しばらく見ていると、赤色の萼と濃紺色の果実が目に入って来た。この姿を見て、果実と先程の葉とがつながった。この葉はクサギの葉になる。クサギは何度も見ているが、環境や姿が変わると即断できなかった。
クサギの果実
水田へ向かった時、正面にカラスウリの赤い果実が見えた。赤い果実は、つるの先に付いている。葉を確認しようとつるを辿ったが、分からなくなっていた。
カラスウリの果実
左にススキ、右にオギがあることは以前調べたことがあるので、先へ進んで行った。奥へ入るところの藪にホトトギスがあったはずだが、今日は見当たらなかった。先へ進むと、道沿いには色々な名札が付けられているが、それらしきものは殆ど花期を終え姿が見えなかった。そのまま進むと、直ぐに一番奥へ来てしまった。ここにはシロヨメナがある。しかし、花期は過ぎており、多くは萎れ始めていた。
シロヨメナ
折角来たので、シロヨメナの冠毛を調べた。ピンセットで花をつまむと、数個の小花が一緒について来た。最初に舌状花を見ると、子房の上に冠毛が付いていた。長さは3㎜あった。ついでに花弁、子房を計測した。花弁は8㎜、子房は1~2㎜であった。次に、円筒花を調べた。花の高さは6~7㎜で、冠毛は4㎜であった。
シロヨメナの舌状花
シロヨメナの円筒花
奥には作業場があり、そこで休むことが出来る。何時もなら誰かが訪れてくるのだが、今日は誰も来ない。「時期が遅かった」とつくづく感じた。椅子に腰かけていると、目の前にカキの樹があり、沢山の果実が実っていた。熟したカキの実を見ていると、1羽の野鳥がやってきて、カキを突っつき始めた。野鳥の姿を捉えようとカメラを構えた。撮影した写真を見ると、シジュウカラのようであった。
カキの樹
カキの樹とシジュウカラ
撮影:11月12日
記 平成29年11月14日(火)