この幹はムクノキだった
11月21日(火)
セキレイの道を進み始めたとき、白色っぽい幹をした樹が目だってきた。「この樹は何の樹だろうか」と考えながら歩いていた。赤茶色をした線模様があるので、アカメガシワの気がするが、葉を見ないと何とも言えない。葉は上空にあるので、下からは皆目分からない。望遠写真が撮れるか、試してみた。すると、葉が写っていた。葉は細長く、アカメガシワの葉のように幅が広くない。鋸歯が目に付き、支脈が鋸歯まで達している。この写真を見て、この樹はムクノキと分かった。これと同じ経験を舞岡公園でしたことを思い出した。あの時も、最初は幹の線模様を見て、「アカメガシワでは・・・」と思った(資料)
ムクノキの幹
ムクノキの葉
池を越えた所で、綺麗に黄色く染まったコナラの樹が見えた。枝が池へ張り出しているので、水面とこの黄色いコナラがよくマッチしている。今まで見てきたコナラは上の方が黄葉を始めて出したが、このコナラは黄葉の進みが早いと思った。
黄葉したコナラ
日陰に入ったところで赤い花が見えた。葉に鋸歯があり、雄しべが束になっていないつくりからサザンカと分かる。未だ蕾が多く、咲き出したばかりのようだ。
沼の手前に黄葉をした樹がある。奥の樹には葉が沢山あるが、手前の樹には殆ど葉が無い。しかし、幹をよく見ると、2本の樹はよく似ている。後ろの樹は葉が黄葉していることからは、先程見たイヌシデのような樹がする。手前の樹の葉を見ると、葉柄の基の方が赤みを帯びている。多少毛があるが、此方はアカシデに見える。奥の樹の葉をよく見ておくべきだった。
黄葉をした2本の樹
イヌシデの葉:後ろの樹
アカシデの葉:手前の樹
沼へ来た。沢山あったミゾソバ、アキノウナギツカミはどこへ行ったのだろう。枯れたツルが放置された状態になっている。これがミゾソバ、アキノウナギツカミの残骸のようだ。ヒメガマの姿も見えなくなっている。何も見られないかと思っていたら、白色の花が見えた。以前見たサジオモダカのようである(資料)。それにしてもこの時期に咲くのだろうか。ウイキペディアによると、花期は7-9月と示されている。
サジオモダカ
せせらぎが続く。細い流れだが、落ち葉をゆっくりと運んでいく。このせせらぎをじっと見ていると、「もみじ」の歌唱が聞こえてくるような気がする。「自然とはいいものだなぁ」と郷愁の思いがしてきた。
せせらぎ
黄葉した樹が再び見えて来た。今度はイヌシデでなく、カエデである。カエデは赤く紅葉するのが多いが、これは種類が違うのだろうか。
カエデの黄葉
撮影:11月12日
記 平成29年11月14日(火)