公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

せきれい緑道の黄葉と紅葉

1120日(月)
 
 せきれい緑道を進んでいると、左側に初めて見るような樹が現れた。葉が丸く柄が長い。一見ガマズミに似ている。しかし、ガマズミの葉はこの葉より一回り大きい。冬芽を確認したが、いつも見るガマズミの冬芽とは違うようだ。そこで、ガマズミについて確認した。ガマズミの葉は対生である。この樹の葉のつき方を見ると、互生になっている。従って、明らかにガマズミではない。すると何になるのだろうか。「葉が互生、丸い」を手掛かりに、下記の資料で検索してみた。すると、「マンサク、シナマンサク、トサミズキ」の3つが出て来た。さらに冬芽を確認すると、マンサクの冬芽は裸芽で芽鱗が無い(資料2)。この樹の冬芽を見ると、裸芽でなく、芽鱗がある。従って、マンサクでなくなり、トサミズキになりそうだ。
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トサミズキ

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トサミズキの葉

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 トサミズキの冬芽

 陸橋を越えた所にハナミズキがある。葉が無くなり、赤い果実が目立っている。近づいてみると、果実の表皮には張りが無くなり、萎みが見られる。しばらく見ていると、冬芽が目に付いて来た。幅広のとんがり帽子の様な形がユニークである。芽鱗は沢山の毛で覆われている。
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 ハナミズキの冬芽

 緑道を歩いて行くと、色づき始めた樹が目に入って来るが、所々に見えるシラカシの樹の緑も鮮やかである。前方に、紅葉を始めた大きなケヤキが見えた。ケヤキの樹の樹形は箒を立てた形に例えられる。この形を見ると、ぴたりと当てはまる。
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 ケヤキの紅葉

 緩やかな坂になって来た。下は薄暗いが、上を見ると、黄葉や紅葉が進んでいるのが分かる。左側の斜面には竹林が広がっている。樹木を見ると、コナラ、アカシデ、ケヤキと続いている。
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 コナラ、アカシデ、ケヤキが続く坂道

 坂道を下ると茅ケ崎公園の広場へ出た。広場には、「何かあるのでは」と期待していたが、広場の草は綺麗に刈られていて、何にもなかった。広場の縁は大きな樹木があり、緑豊かである。その緑の中にコナラやケヤキの梢が黄葉や紅葉を始めており、秋の深まった風景が臨める。
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 コナラやケヤキの黄葉と紅葉

 此方は緑が多い。右側で色付いているのはケヤキで、左側の殆どはコナラになる。コナラは一部が色づいている。この緑の奥を緑道が通っている。大きな樹林の中を通るので、緑道は薄暗くなっている。緑道の向こう側は高台で、その斜面にイヌシデがたくさん見られる。
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 大きなコナラ

撮影:1112
 
  記  平成291113日(月)