公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

球根植え会開催

1119日(日)
 公園の草花は無くなったが、イチョウケヤキが色づき、秋の紅葉が楽しめる時期になって来た。公園では、毎年この時期、土木事務所からチューリップの球根と堆肥が配布されるので、それを待って球根植え会が催されている。
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秋の紅葉

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秋の味覚: ヒメリンゴの果実

 今年は1117日(金)に、土木事務所へ受け取りに行くと、土木事務所の人は配布場所で待機していた。そして、車を降り、公園の名前を告げると、早速、用意していたものを車へ運んでくれた。はまっこユーキ4袋、チューリップの球根2袋、ムスカリの球根2袋、パンジー2鉢、ガザニア2鉢が積み込まれた。
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 配布されたもの

 配布されたものを公園へもってきて、一旦収納しておくことになるが、収納する前に倉庫を整理しなければならない状態であった。2つの倉庫から大方のものを出し、整理した。竹箒、熊手ががさばるので、針金で束ねられるようにした。また、第2倉庫では椅子が奥へ入らない状態だったので、棚の高さを変え、椅子が奥へ入るようにした。工夫すると、大分空間が出来たので、そこへ配布されたものを収納した。何とか、明日の球根植えの準備が出来たようだ。
 1118日(土)、球根植え会の当日がやって来た。朝起きて外を見ると、曇り空である。天気予報だと雨とのことだったので、今日は無理ではと思っていたが、この状況では出来そうな気がしてきた。昼までこの状態がもってくれればと思い、公園へ向かった。
 公園へ着くと、先に来た人は既に作業を始めていた。まず、現在植えられている草花を取り除かなければならない。今ある草花は、6月に植えたものなので、殆どが枯れてしまっている。11本抜いていった。この11本にはそれぞれの思い出がある。

思い出

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苗植え

 皆さんで苗植えをした直後は、どの苗も綺麗に花を咲かせていた。そのうち、根を張り元気が出てきもの、根が張れず、劣えて行くものが現れて来た。ポットに入っていたものを、「根を解さず植えたので、新しい根を出せなかったのだろうか、肥料が不足しているのだろうか、水をやり過ぎたのだろうか」等いろいろ考えてみた。しかし数が多いので、なかなか対応できなかった。
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6月22日

 花を終え、萎れたものが現れて来たときは何度か採り去った。大きくなりすぎたものは剪定をすると、新しい芽が出て来た。いろいろな手を打ち、試みて行くと、元気に回復したものも現れて来た。7月、8月の酷暑の時は土そのものの温度が高くなっており、衰弱するものも出て来た。夕方水をくれておくと、次の朝に元気を取り戻してきたものも出て来た。手を施してやると、反応が返って来るところは、やはり生き物であると認識させられた。
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 9月9日

 9月に入ると、土が柔らかい花壇の草花は長持ちしているが、堅いところの草花はどれも勢いが無くなって来た。花を咲かせなくなったもの、茎が長く伸び、地面から上がってきてしまったもの、葉が枯れ出したもの等なかなか対応が難しいものが多くなってきた。
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10月5日

 公園の入り口のところの花壇は地面より一段高くなっており、縁石で周りと隔絶されているので、近くの樹木の根が伸びてこられない。そのためスコップやクワの刃が深く入りやすく、土起こしも比較的短時間済んだ。
  一方、中央の花壇は23m先に大きなケヤキの樹が2本あるので、この根が花壇の中まで蔓延ってきている。太い根は少ないが、細い根が大量に侵入している。毎年掘り起こすと、そこの土が柔らかくなることもあり、根は下から柔らかい土の方へ上がってくる。クワを打ち込むと跳ね返って来るので、クワが使えない。そのため、スコップで一掘り一掘りしなければならなかった。何年か前、土木事務所の人に協力を仰ぎ、耕運機を使って土を掘り起こしたが、今では元に戻って仕舞っている。細い根を取り除きながらの作業なので、随分時間がかかってしまった。細い根を取り除く人、放り出された根をごみ袋へ収納する人と自然に分担が出来た。
 両方の花壇の土起こしが出来た後に、自家製の腐葉土と堆肥をまき、よく土を撹拌させた。中央花壇は、十分に細い根が取除けていない状態なので、同じ作業の繰り返しになった。
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 土起こし作業

 風が吹き出してきた。風が出ることは雨が降って来る前兆である。元々今日は天気が悪いので、公園作業は雨が降る前に終えようと考えていた。
 「そろそろ植えようやぁ」ということで、花壇に畝をつくり、チューリップ球根を植える穴を1つずつ掘った。そこへ、別の人が球根を落とし、土を被せて行った。球根を植える作業は、土起こしに比べると、楽に出来た。
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球根を植える作業
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球根を植える作業
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 球根を植える作業

 球根植え作業は皆さんの協力で終わりを迎えた。後片づけをする人、落ち葉を拾い集める人、堆肥置き場の整理をする人と別れて、次の作業が進められた。
 体積置き場は土木事務所の援助で丈夫なものに換えていただいた。今までは、移動式で、裏返しながら堆肥をつくっていたが、新しい堆肥置き場は、枠は取り外しが可能だが、移動できないようだ。そのため、枠を外し、中の腐葉土を全部取り出して、新しい落ち葉が入れられる状態にした。腐葉土をかき出してみると、ここにもケヤキの根は蔓延っていた。樹木の根は土の下へ伸びて行くものと思っていたが、土があれば上へ伸びてくることが実証されたことになる。
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 堆肥置き場の作業

 何時雨が降ってきてもおかしくない天気の中で、球根植え会が終了し、皆さん安堵した。本来ならば、みなさんと昼食をともにし、労をねぎらう計画だったが、この天気だったので、このまま解散することにした。皆さんご苦労様でした。
 
撮影:1118日他
 
 記  平成291118日(土)