公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

期待外れのノコンギク

1112日(日)
 
 丘の上広場へ来ると、広場の草は綺麗に刈られていた。ここはブタクサからカゼクサに変わり、その周辺にチカラシバ、ヤハズソウが占拠し始めていた。その後の様子を知りたかったが、この状況では諦めるしなかった。広場の中央にハナミズキの樹が1本ある。葉は赤く染まっているが、紅葉の最盛期は過ぎて仕舞い、上の葉は無くなり、赤い葉は萎れ、だらりと下がって仕舞った。もう生気が感じられない。
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 少し離れた所にシダレザクラの樹が1本ある。近づくと、周りにロープが張られて、傍まで行けないようになっていた。多くの人が根元まで来ると、根の生育が弱るのだろう。どういう訳か、このシダレザクラに付いては、毎年満開時を逃してしまっている。
 下の方まで垂れている枝の冬芽を見た。シダレウメ、シダレザクラとシダレと名前が付くものの冬芽は、どれも枝に伏すように付いている。何故なのだろうか。大きさは長さが4㎜、幅が1.5㎜と非常に小さい。シダレザクラエドヒガン系と言われように、冬芽は毛深くなっている。
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 園道沿いにモッコクの樹がある。調べて見ると、74日にこの花を見たことになっているが、記憶から離れていた。「白色の5枚の花弁は少し外側へ反り気味である」と書いたことを読み直し、記憶を新たにした(資料1)。冬芽はこの枝先に出来る。この部分は赤紫色で、「何時見ても綺麗だなぁ」と感じている。この綺麗な所を写真に撮ろうとすると、いつも失敗する。モッコクの樹は、大抵日陰にある。そのため、光量が少ないせいか焦点合わせが難しい。今日も何度か失敗した。資料2によると、「冬芽は小さな半球形で暗赤色。芽鱗は79個あり」というが、ここまでは見ることが出来ない。
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モッコクの冬芽
 
 昨年知ったヤマナラシのところへ来た。ヤマナラシはシダレサクラのある高台を下ったところにある。ここの斜面にはキクイモが繁茂していたが、今は枯れてしまっている。ヤマナラシの冬芽の様子を見ると、高さが1.1cm、幅が7㎜(924日高さ1.0㎝、幅5㎜)で、幾分大きくなっていた。
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 ヤマナラシ

 園道へ出るところで、ノコンギクがチラッと見えた。「チラッ」と表現するぐらいの規模で、例年見るノコンギクの光景ではなかった。「この程度で終わってしまうのかなぁ」と気になった。
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 ノコンギクの光景にはがっかりした。園道を越え、奥の広場へ向かった。ここにはドウダンツツジの垣根がある。ドウダンツツジは真っ赤に紅葉するので、その時の姿は非常にきれいに映る。今でも遠くから紅葉している光景が伺える。紅葉の盛りは未だのようだが、今でも十分観賞できる。この冬芽が、また綺麗である。上へ伸びた枝の冬芽を捉えた。何枚もの芽鱗で包まれており、上が赤く、下が黄緑色に染まっている。長さ1.1㎝、幅5㎜であった。
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撮影:112

  記  平成29114日(土)