オトコエシの果実
10月30日(月)
何日雨の日が続いただろうか。昨日に続いて晴れて来たので、久し振りに舞岡公園へ出かけた。今年は未だノコンギクが沢山咲いたところを見ていないので、是非見ておこうと思っている。また、フジバカマとヒヨドリバナの違い、コメナモミの確認等調べたいものが溜まってきている。
地下鉄の駅から出ると、前をバスが通り過ぎて行った。前に、そのまま行かれてしまったことがあったので、今回もまたそうなるかと思った。バスを追いかけようと、バス停を見ると、何人かの人が並んでいたのでバスは停車してくれた。今回は運よく、バスに乗ることが出来た。バスに乗ってみると、何時もと違うバスだったので、今日は逆コースを進むことになった。
舞岡公園へ入ると、右の藪に紫色の果実が見えてきた。ムラサキシキブの果実である。ムラサキシキブはコムラサキと違って、多くの果実が残っている場面は余り見かけない。ところが、このムラサキシキブは離れた所からも、分かるくらい沢山の果実が付いていた。
ムラサキシキブの果実
このコースは久しぶりである。坂を上り前田の丘へ向かった。右側の斜面にはエゴノキ、ウツギなどがあるが、この時期はほとんど目立たなくなっている。下の方を見ると、ハナタデが沢山ある。花が開いているものがないか探したが、幾つもなかった。タデの仲間は、どのタデを見ても蕾の時が多い。
前田の丘へ向かう坂
ハナタデ
ハナタデ
タデに混ざって明るい紫色の花が見えた。日が当たっているせいか、余りにも鮮やかに見えたので、何の花か考えてしまった。でも、直ぐにこれはキツネノマゴと分かった。この時期は、キツネノマゴはほとんど姿を消している。そんな先入観があったので、この美しさには驚かされた。
キツネノマゴ
赤いガマズミの果実が見えてきた。先日も見ているが、秋が深まったせいか、先日よりも赤みが増してきている。また、今日は光が当たっているので、艶が出て、映えて見えた。
ガマズミの果実
右へ曲がり、更に上って行くと、左側にオトコエシがある。もう先日の華々しさは無くなっていた。多少花が残されているが、殆ど果実へ変わっている。果実を見ると、円形に近いハート形をした小苞の上に淡緑色の塊が乗っかっている。オトコエシの花は白色で、先端が5つに分かれていた。その花からはこの果実の形が想像できない。下記の資料によると、果実の成熟とともに小苞が翼状に大きくなってくるという。
オトコエシ
オトコエシの果実
撮影:10月27日
記 平成29年10月28日(土)