ノハラアザミを確認する
10月19日(木)
自然教育園にて
橋を渡ったところ、左側の沼の脇にノハラアザミと書かれた名札があった。とうとうノハラアザミが見つかったと思った。しかし、このアザミは沼の方から横倒しになっているので、根生葉を確認することは出来なかった。花を見ると、確かに総苞片が反り返っていないので、ノハラアザミの可能性がある。このアザミでは確かなことが確認できないので、他にないかと探した。奥に入ると、再びノハラアザミが見つかった。丁度その前にベンチがあったので、暫く腰掛けながらそのアザミを見続けた。
橋を渡ったところ:左・・・ハンノキ 右・・・キハダ
ノハラアザミ
上の葉を分けて根生葉を見えるようにした。ロゼット状に広がる明確な根生葉の姿が見えなかったが、地面近くの葉を見ることが出来た。この葉が根生葉の一部になっていることは間違いないようだ。太い中肋が暗紫色に染まっているのが分かる。確かにノハラアザミの可能性がある。
ノハラアザミ:根生葉
次に花を見た。総苞は下が広く上が細くなった壷型をしている。壺の下の部分には雲毛が多く、その雲毛の中から総苞片が出ている。その数は少なく、曲がらず斜め上へ伸びている。総苞片の長さは短く計測すると2㎜ほどであった。
ノハラアザミ
ノハラアザミ
今まで長いこと探してきた課題が朧気ながらも解決できたと思い安堵した。ここから動き始めると、かなり背丈の高いススキが目に入って来た。高さは優に3mはあるようだ。こんなに高いススキがあるのかと、近くの枝を下ろし、穂を撮影した。小花に曲がったノギが付いている。ススキに間違いない。確認を終わり、再度ススキを見ると、ススキの名札が立っていた。
ススキ
ススキの穂
少し進むと、再びノハラアザミが見えて来た。今度は背丈が低く見やすい。根生葉や総苞片を確認した。先程と同じである。
ノハラアザミ
ノハラアザミ
柵の中に沢山のノハラアザミが見える。水生植物園でノハラアザミガみられるということは間違いなかった。ここの1つ1つのノハラアザミを確かめたいが、残念ながら遠くから見つめるだけだった。奥のものを拡大して見ると、手前のより、総苞片が長いものが見える。この花の望遠写真をしっかり撮っておくべきだった。
ノハラアザミ
撮影:10月12日
記 平成29年10月16日(月)