公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この紅い実がサネカズラの果実だった

1017日(火)

 チャの花が見えてきた。チャの花は今頃咲くのだろうか。何処かで見たような気がするが、記憶に残っていない。一応過去の資料を調べると、昨年の125日に白幡の森で見ていた(資料1)。近くにあるが、年に数回しか行かないところだったので、記憶が薄れていた。記録を見て、民家の垣根にあったことを思い出した。チャの花は、雄しべのつき方などはサザンカに似ている。そう言えば、サザンカも寒くなったころに咲き出す。花弁は白色で67枚と言われるが、よく確認できなかった。
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 チャの花

 奥の方に赤い果実をつけたカラタチバナがある。カラタチバナもこの鮮紅色な果実を見て名前を覚えた。場所は舞岡公園の前田の丘から瓜久保へ向かう山道だった。暗いところで鮮紅色の果実が目にとまり、その時のことが印象に残っている。望遠で写真に収めると、バックの緑に映えている。
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 「あれ、これはキツネノマゴではないだろうか」と思われる花が咲いていた。キツネノマゴの花は穂状をしているが、この花は1輪だけである。キツネノマゴの花は、唇形の花で、上唇は先が手前へ曲がり、下唇先が3つに割れている。ところがこの花はそのようになっていない。上唇は逆に後ろへ反っている。しかし、下唇に見える模様はよく似ている。また、葉は対生でキツネノマゴの葉をしている。
 そこで、キツネノマゴに似ている花で検索してみると、ハグロソウの名前が出て来た。資料1を広げて見ると、写真とそっくりな花が掲載されていた。ハグロソウはキツネノマゴ科で同じ仲間であることも分かった。
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 ハグロソウ

 ひょうたん池へやって来た。事前の調べでは、ここにノハラアザミがあるという。ここまで、目にするアザミの根生葉と総苞片を確かめながら進んできた。アザミは彼方此方にある。11つ見たが、どれもタイアザミで、道の突き当りまで来たが、ノハラアザミは見つからなかった。若しかしたら、水辺の方にあるかも知れないと思い、道を戻り始めた。すると、池側に粒状の赤い果実の塊が見えた。この果実は初めて見るものである。何の果実なのか考えていると、脇にサネカズラの表示があった。サネカズラの名前は知っているし、自宅から離れた丘の上にあった。しかし、何時見ても果実は見ることが出来なかった。堅い葉を互生し、木本であるが、つる性の性質がある。「これがサネカズラの果実だったか」と改めて見直した。
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 サネカズラの果実

 池への入り口にヤブタバコがあった。この花は舞岡公園で見てきているので、見てすぐ分かった。接写写真を撮ろうといていると、そばを通った女の人が「持っていましょうか」と声をかけてくれた。世の中には親切な人がいるものだと思った。
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 ヤブタバコ

 ヤブタバコを写真に収めて、池の木道へ下りようとすると、紅い果実が目に入って来た。一目見た時、これはクサギではないかと思った。しかし、葉を見るとクサギの葉ではない。傍にゴンズイと記名されていた。ゴンズイ1度見たことがあるので、大まかな様子は覚えている。赤い殻の中に濃紺の果実が入っている点は、見間違えたクサギとよく似ている。ただ、クサギの殻は萼であり、ゴンズイの殻は果被である。
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ゴンズイの果実

撮影:1012

  記  平成291016日(日)