このアザミはノハラアザミに近い
10月17日(火)
このアザミは9月14日に検討したアザミである。その時はこのアザミはノハラアザミではないかとした。今日改めて見直し、再検討してみた。全体を見ると、荒々しさがなく、葉は下の方に集中している。下の葉をかき分けて見ると、タイアザミと明らかに違い、根生葉と思われる葉が見える。その葉の中肋の基の方は赤紫色をしている。この点は、ノハラアザミを裏付けている。花に目を移した。総苞は下が膨らんだつぼ型をしており、総苞片は緑色で斜め上へ伸びている。また、上の方の総苞片の先は暗褐色を帯びている。やはり、このアザミはノハラアザミになるに違いない。
ノハラアザミ
ノハラアザミ:根生葉
ノハラアザミ:総苞は下が膨らんだつぼ型
ノハラアザミ:総苞片は緑色で斜め上へ伸びている
直ぐ近くに背丈は低いが、先程のアザミと同じようなアザミが見つかった。根生葉、総苞片を確認すると、此方の総苞片が短く、ノハラアザミに近いと思える。
ノハラアザミ
道を挟んで畑側に青紫色の花が咲いていた。対生の皺の寄った葉を見ると、シソ科の花らしいことが分かる。花を見て、これはヤマハッカではと思った。今まで見てきたヤマハッカは背丈が低かったので、この花は別物に見えた。牧野新日本植物図鑑によると、高さは60~90cm位と書かれているので、納得できた。何度も見てきているが、この花は、口を尖らした動物の頭に見えてくる。
ヤマハッカの葉
ヤマハッカ
古民家を出たところに、シロバナホトトギスがある。古民家の裏庭でホトトギスが咲いていたので、ここでも咲いているのではと、予想していた。見ると、やはり咲いていた。純白なので、また違った趣がある。シロバナホトトギスは園芸品種と言われている。
シロバナホトトギス
水田へ向かう土手にはヒヨドリバナが彼方此方に咲き乱れている。水田を見ると、青紫色の花が見えた。コナギである。9月30日に瓜久保の水田でも同じ花を見ている。どちらも水田の中なので、近くで見られないのが残念だった。先日の写真では、外皮片3枚、内皮片3枚と花弁が6枚に見えたが、今回は確認できなかった。
コナギ
キツネノマゴの花がまだ残っている。秋が深まって来たせいか葉の方は色が褐色がかり変色してきたが、「随分長い期間咲き続けるなぁ」と思う。
キツネノマゴ
キツネノマゴ
撮影:10月5日
記 平成29年10月15日(日)