タイアザミの確認
10月16日(月)
自然教育園にて
路傍の草花を見ていると、シロヨメナ、ホトトギスが盛んに咲き、イヌショウマは花期を終えようとしている。東京と横浜はそれほど離れていないのに、東京の方は開花が幾分早く進み、終えるのも早いようだ。ヤマハッカが見えてきた。見ると、花は終わりに近づいているようだ。この花は今横浜では盛りを迎えている。唇形花で、上唇の先が4つに割れている。下唇の先が2つに割れているというので、ルーペを使って見たり、接写写真を撮ったりして見たが、先が極僅かに凹んでいる感じが掴めるぐらいで、はっきりとは分からなかった。
ヤマハッカ
ヤマハッカ
ナキリスゲが見えた。聞き覚えがあるので、昨年の記録を見直してみると、5月にこの自然教育園で見ていることになっている。その時の記録では、色々な資料の写真と違うので、間違って撮影したのではないかと書いている。記憶は定かではないが、ほぼ同じ場所で撮影していたような気がする。写真を比べると、今回の写真がナキリスゲになるようだ。牧野新日本植物図
鑑によると、「9~10月頃に葉の間に細い茎を出し、疎らに5~10穂を・・・」と説明されている。5月に花が咲くことはないようだ。
ナキリスゲ
今日調べようとしているタイアザミが出て来た。早速、根生葉の有無を調べた。確かに根生葉はない。次に花の下の総苞片を見た。上の方は長く斜めに伸びているが、下の方は外側へ反り返っている。根生葉、総苞片から判断すると、タイアザミに間違いない。
タイアザミ:根生葉がない
タイアザミ:総苞が反り返っている
タイアザミ:総苞が反り返っている
ヤブミョウガが見えてきた。濃紺色の球形をした果実が出来ている。この花の名前を覚えた時は、丁度この様に濃紺の果実が出来ているときだった。当時は、どんな花が咲くか興味があった。今年は7月20日に三ッ池公園で見ている(資料)。外花被片(萼片)3個、内花被片(花弁)3個からできている白色の花である。
葉を沢山付けたツル性のような枝が見えてきた。こんなに大きな株になっているものは何だろうかと思った。もちろん名前は分からなかった。全体を見渡していくと花が少し残っていた。その花を見て、カリガネソウであることが分かった。花は、初めて見た時印象的だったので、記憶に残っている。しかし、葉についてはよくみていなかった。茎は4稜あり、角張っている。葉は楕円形で、先が細まっており、枝に対生している。
資料:https://blogs.yahoo.co.jp/yokohamaiwao/15524084.html
カリガネソウの花
ユウガギクが出て来た。今自然教育園では見ごろになっているというが、ここでは幾つも咲いていなかった。この花は、見た感じではユガギクに間違いないと思うが、花が終わろうとしているものを探し、一応冠毛を見た。思った通り、この花には冠毛らしいものは見られなかった。やはり、ユウガギクでいいようだ。
ユウガギク
ユウガギク:冠毛がない
撮影:10月12日
記 平成29年10月15日(日)