公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

イヌショウマを見る

1015日(日)
 
 先日、この辺でナンバンギセルを見ている。今日はあるだろうかと探したが、先日のところにはもう姿がなかった。別のところにはないだろうかと探すと、1本見つかった。このナンバンギセルを見たとき、蕾なのか、花が咲き終わった後なのかと迷った。そこで、資料の写真を見ていくと、蕾らしいことが分かって来た。更に、蕾の先から出ている白色の正体も雌しべと分かった。雌しべは、面白い形をしていると思った。
イメージ 1

 水路近くの土手を見ると、下草が刈り取られていた。何か新しいものが出ていないか期待していたので、がっかりした。その中でどういう訳か、アブラガヤが1本だけ残されていた。花序が油臭いということからアブラガヤの名前が付けられたという。今まで臭いを調べていなかったので、嗅いでみた。しかし、何の臭いもしなかった。若しかしたら、花期が終えてしまったからもしれない。
イメージ 2
 アブラガヤ

 園道へ上がり藪側を見ると、赤紫色のタイアザミと白色のヒヨドリバナが、今が最盛期と思え、沢山見ることが出来る。どちらも、前へ横へと枝を伸ばし、下草の上へと伸びている。勢力が中々強いようだ。
イメージ 3
 タイアザミとヒヨドリバナ

 古民家の入り口へ来た。真っ直ぐ伸びたススキの枝先の穂が目に付くようになった。穂を見ると、穂が開き、小花が咲き始めている。いよいよススキの季節の到来のようだ。藪側には、先程見たイヌショウマが咲き、ササの下にツリガネニンジンの花がかたまっている。
イメージ 4
ススキ

イメージ 5
イヌショウマ

イメージ 6

 ササの陰に紫色の花が1輪見えた。瞬間、この時期に、この花は何だろうかとかと思った。花の上下に、かたまった葉が付いている姿を見て、この花はクコであることに気が付いた。同じ花でも、ポツリポツリの光景だと、名前が分からず、迷いが出てくる。
イメージ 7
 クコ

 アブラススキが見えた。穂を沢山付けた枝先が重そうに傾いている。アブラススキは大柄だが、全体が細いので、目立たない。最初この花を見た時は見過ごしていた。アブラススキと分かってからは足が止まるようになった。小穂は枝の節に2つずつ付き、長いノギがある。
イメージ 8
 アブラススキ

 古民家の庭へ入った。庭の前の藪を見たが、花が少なくなり、寂しい風景に変わりつつある。その中で、大きく枝を垂れたミヤギノハギに花が残っていた。少しでも色が付いていると、そこへ目が惹き寄せられる。左横には、ヒヨドリバナ、オトコエシが見える。オトコエシは花期を終えているようだ。バックのコムラサキの果実、ガマズミの果実が微かに秋を告げている。
イメージ 9
ヒヨドリバナ、オトコエシ、コムラサキの果実、ガマズミの果実 

 花壇のフジバカマの蕾に色が付いて来た。この蕾が開くと、ヒヨドリバナのような花が咲いてくる。フジバカマの葉は3裂しているが、ヒヨドリバナの葉は単葉であるので、葉と花の色を見ると、ヒヨドリバナとの違いが分かる。
イメージ 10
 フジバカマ

撮影:105

 記  平成291013日(金)