アキノウナギツカミが見つかる
10月14日(土)
稜に下向きの毛がある、葉は対生、葉の裏面の脈上や表面には毛がある、青紫色の小さな唇形花、上唇は4裂して、立ち上がり、中央部には紫色の斑紋がある、下唇は2裂し、前方へつきだし、ふちは内側に巻く
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ヤマハッカのあるところは日陰になっていて暗く、ヤマハッカ自体が小さい。天気は良く、明るいのだが、ヤマハッカを日当たりに出すことが出来ない。そのため、何枚か写真を撮ったが、思った結果が得られなかった。結果的には、以前の写真の方が鮮明で分かりやすい。
花の様子を再度確認した。唇形花で上唇が4裂している点と紫色の斑紋は確認できた。下唇は船の帆先のような形のようで、2裂している点は確認できなかった。
ヤマハッカ
ヤマハッカ
直ぐ近くにホトトギスがあった。ホトトギスはこんなところに生えてくるのだろうかと不思議に思った。牧野新日本植物図鑑では、「中部以南の産地に生える多年草・・・」と説明されている。このことからは、水辺近くに生えてくることは想像できない。ところが、資料1を見ると、「やや湿った崖から垂れ下がって咲いていました・・・」と説明されていて、水辺近くに生えてくることを裏付けていた。花の特徴については、下記の資料2で1度調べたことがあるが、それを見直しながら考え直してみた。
水路沿いに歩いて行くと、アキノウナギヅカミが見つかった。花の感じはミゾソバに似ている。葉を見るとミゾソバとの違いが分かってくる。葉の基は茎を挟むようになっているが、ミゾソバのように大きな耳がない。所謂、牛の額の形をしていない。ミゾソバと同じように花弁がなく、花弁に見えるのは萼で、5枚ある。
アキノウナギヅカミ
アキノウナギヅカミ
コブナグサが現れて来た。ここの畔では小さな群落をつくっている。昨年も此処で同じ光景を見たが、濃い茶色の穂を見て、これはコブナグサなのかと、直ぐには分からなかった。今年は、まだ全体が色づいていないようだ。花序はメヒシバのように扇形に開き、花軸の節に小穂が1個ずつ付いている。小花からは雌しべが出ているのが分かる。
コブナグサ
コブナグサの小花
ここにもキンエノコロがあり、小さな群落をつくっている。ここの群落は、先日気が付いた。先程もキンエノコロを見たが、ここの方が沢山ある。キンエノコロの穂はエノコログサのように曲がらない。
キンエノコロ
第2ネムノキ休憩所へ来て休んだ。第1休憩所では休めなかったので、ここで水分を補給した。水を飲み、ほっとすると、目の前にアザミがあった。今アザミを見ると、ノハラアザミか、タイアザミか調べている。このアザミは荒々しく、見るからにタイアザミに見える。一応総苞片の反り具合を確認した。花、総苞片をも赤みを帯びていて、総苞片は外側へ反り返っている。タイアザミに間違いない。
タイアザミ
タイアザミ
撮影:10月5日
記 平成29年10月11日(水)