ワレモコウが咲く
10月13日(金)
アザミを見て、水路沿いに進み始めた。ウツギの垣根があったが、大きく伐採され、ネムノキ休憩所がよく見えるようになった。そこでは、バスで一緒だったらしい一行が休んでいた。ネムノキ休憩所の手前へ来ると、アメリカセンダングサが見えた。黄色い花の下にある葉状の総苞がアメリカセンダングサの特徴になっている。小さな舌状花があるというが、写真では分からない。
直ぐ傍にワレモコウがあり、花が咲いているように見えた。この塊のような花を穂状の花序と呼んでいる。小花は隙間がないようにぎっしりと詰まっていて、上から咲いてくる。小花には花弁がなく、暗紅紫色に見えるものは萼だという。萼は写真では分かり難いが、先が4裂し、中に黄色い葯をつけた雄しべが4本ある。
ワレモコウ
ネムノキ休憩所の横を通り、炭焼き小屋の方へ向かった。園道を横切り、古井戸を過ぎると、垣根に囲まれた中に白色のブラシのような花が見えてきた。花を見ていると、穂の中に果実が見えた。この果実は見覚えがある。以前、古民家を出たところにあったことを覚えている。平成27年10月28日にこの果実を見てイヌショウマと名前を付けていた(資料1)。イヌショウマについて調べ始めると、似たものにサラシナショウマがあると出て来た。写真を見るとほとんどそっくりである。こうなると、イヌショウマと見てきたものが正しいか自信がなくなってきた。そこで、この2つの違いはどこにあるかと調べてみた。すると、資料2で「小花に柄があればサラシナショウマになり、柄がなければイヌショウマになる」と説明されていたので、写真を見直してみた。すると、柄がなくイヌショウマでよいことが分かった。
イヌショウマ
イヌショウマの花:柄がない
ここの垣根沿いにユウガギクが早くから咲いている。今日は、ばらのまるの橋を渡る前でノコンギクを見たので、ノコンギクとユウガギクの両方を見たことになる。2つの違いは冠毛の様子を調べれば分かってくる。ユウガキクの小花に冠毛がほとんどなかったことは、先日、ここで確認済みである。また、ノコンギクに冠毛があったことは、先程確認してきた。外観的に見ると、ノコンギクは白っぽく、ユウガギクは青紫色がかっているように見える。
ユウガギク
衰えてきたと思っていたヒヨドリバナがワレモコウやつる性のオニドコロなどと絡み合っている。下には、ミゾソバやユウガギクも見える。いろいろなものが絡み合った中にヌカキビも見える。この姿を見ると、ヌカキビも場所によっては、大きく、横へ伸びることもあるのかと思った。
ヒヨドリバナの小花
ヌカキビ
タカトウダイ、トキワハゼが見えてきた。トキワハゼは一時見ることがなかったが、再び目につくようになった。タカトウダイは意外と花期が長いように思えてきた。
タカトウダイ
トキワハゼ
撮影:10月5日
記 平成29年10月10日(火)