公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

セイタカアワダチソウが黄色く色づく

929日(金)
 
 今解決できていない課題が2つある。1つはノハラアザミとタイアザミの違い、2つ目はヤブマオの雄花が見つからないことである。何とか解決しようと、三ッ池公園へ出かけた。
 坂を上り始めると、左側にトダシバがある。ここへ来ると、足が止まった。トダシバの前にある草のことが頭に浮かんできた。トダシバに近いのではと思っているが、どうも納得できないでいる。先の方を見ると、穂状のようなものが出来始めている。これが花に変わっていくのだろうか。穂が開き、花さえ明らかになってくれればと思っているが、自然は思うように動いてくれない。
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トダシバ

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課題の草:穂が出始めている

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 穂の様子

 チカラシバが現れてきた。チカラシバは既に他の場所でも見てきた。大株になって、剛毛を伴った穂が見えるので、チカラシバと分かる。この葉は濃い緑色で、細く長い。そして、葉の中肋が凸になっている。この凸になっているところがチカラシバの葉の目印になるようだ。小穂を見ると、短い柄があり、上へ向かう毛がある。小穂のもとからチカラシバの特徴となる紫色の剛毛が20本以上生えている。まだ若い小穂のせいか、頴は緑色をしており、先は堅く閉じている。
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 チカラシバ:小穂

 更に坂を上って行くと、セイタカアワダチソウの上の方が黄色く見えてきた。「いよいよ咲き出したか」と思った。秋が深まると、ススキの銀の世界、このセイタカアワダチソウの金の世界が彼方此方に見えてくる。今はその前ぶれである。小花を見ると、淡黄色に染まっているが、まだ開いていなかった。
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 久し振りに右側のヒメシャラの樹を見た。この2本のヒメシャラの樹の隣にナツツバキの樹があったのだが、枯れたため、伐採されてしまった。本来ならば、3本の樹が並んでいるのだが、1本がなくなると寂しい景色になってしまった。果実を見ると、球形に近い。先日ナツツバキの果実を見たが、ナツツバキの果実は先が長く伸びている。しかし、これはそのようになっていない。計測すると、高さ1.5㎝、幅1.0㎝とナツツバキより一回り小さいことが分かる。
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 ヒメシャラの果実

 サクラの樹の下に淡いピンクの花が咲いていた。前回、坂を上り切ったところで、ツルボを見たが、これは見ていなかった。若しかしたら見逃したのかも知れない。本数が多く、小島のようになっている。小花は上部のみにあり、そろそろ花期が終わりに近づいているようだ。
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 この道沿いに大きなホオノキがある。先日赤みを帯びてきた果実を見て、この果実は熟すと赤くなることを知った。今はどう変わったかと上空を見上げた。すると、全体が赤黒くなっていた。この色の変化から大分成熟していることが察せられる。更にこの先の道沿いにホオノキがあるので、果実を見るチャンスはもう1度ある。
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 ホオノキの果実

撮影:924

  記  平成29927日(水)