公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ハナタデ(ヤブタデ)が見えてきた

921日(木)
 
 ヤブタバコが見えてきた。これに似たものにコヤブタバコ、ガンクビソウがあり、この3つがまだよく区別がつけられない。

花を観察してみると、
基の方から長い枝が何本も出て、その枝に互生に出る葉の葉腋に殆ど柄のない黄色い花が付いている。花はほとんど開かず、蕾の状態を保っている。花の下には総苞になるのか、丸みを帯びた小さな葉が5枚ある。
 
 コヤブタバコは枝先に花を下向きにつけ、ガンクビソウは枝先横向きに花をつける。
 
 以上の点を考えて行くと、これはヤブタバコになってくる。見慣れてくると、道沿いに結構あることが分かってくる。
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ヤブタバコ

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 ヤブタバコの小花

 そろそろノコンギクが現れるかと、期待しながら歩いているが、一向に見つからない。ノギクの中で最初に現れたのはシラヤマギク、ユウガギクで、シラヤマギクは背丈が高くなりすぎて、支柱で支えられていた。シラヤマギクは、白色の舌状花の枚数が少なく、隙間があるので、他のノギクとは区別がしやすい。
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シラヤマギク

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 シラロヤマギクの花

 日陰から出てキザシ池の横を通った。垣根のところに線状の草が見えた。「ああ、これはネズミノオである」と思った。ネズミノオは群生しているところを見るが、ここでは群生していなかったので、確かにネズミノオだろうかと疑った。若しかしたら、これからこの付近に沢山現れ出すのかも知れない。
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 ネズミノオ

 もうチジミザサも現れている。ここではヤブマオの陰で花を付けていた。この花は、大抵日陰の暗いところに群生している。そのため上手く撮影できない。ここは明るいところで、偶然場所がよかった。カに刺されながら何度もシャッターを切ったことが思い浮かんできた。
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 チジミザサ

 タデも現れ出している。一見イヌタデのように見えるが、小花が疎らである。特徴をメモすると下記のようになっていた。

・長い花茎が出て、それが23本に分かれ、先に花序を付ける。
・小花は2個一緒に出ているところもある。
・小花のもとは鞘になっていてそこから花柄が出ている。
・鞘の先には長い毛がある。この鞘のつくりは、下の方の托葉鞘にそっく
 りである。
・托葉鞘の表面には上へ向かう伏毛がある。
・葉は楕円形で、中央部分が一番広く、基部は急に細まり、先は尾状に伸
 びている。
・表面に上へ向かう毛があり、裏では葉脈上に毛が目立つ。
・中心付近に黒色の斑紋がある。

 この特徴を基に調べると、これはハナタデ(ヤブタデ)と言えそうだ。
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ハナタデ(ヤブタデ)

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ハナタデ(ヤブタデ):小花のもとは鞘になってる

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ハナタデ(ヤブタデ):托葉鞘

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ハナタデ(ヤブタデ):葉

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ハナタデ(ヤブタデ):葉の表面

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 ハナタデ(ヤブタデ):葉の裏面

撮影:914

  記  平成29918日(月)