公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ノハラアザミとタイアザミアザミについて

920日(水)
 
 沿道に出て歩き始めると、アザミが見えてきた。アザミもいろいろあり区別が難しい。春に咲くノアザミ、キツネアザミは何とか分かってきたが、この秋に咲いてくるアザミはまだよく分からない。色々な資料によると、夏から秋にかけて咲くアザミはノハラアザミ、タイアザミ(トネアザミ)、アメリオニアザミ3種になるようだ。この中でアメリオニアザミは花が大きいので、他の2種とは明らかに違っている。問題になるのは、ノハラアザミとタイアザミである。この2つの違いについて、下記の資料1によると、ノハラアザミは、開花期に根生葉が残っているという。タイアザミは花期に根生葉が残っているかと調べたが、資料が見つからなかった。そこで、タイアザミはナンブアザミの変種ということからナンブアザミについて調べると、花期に根生葉が残っていないという資料があった(資料2)。根生葉の有無を調べれば、2つの違いが分かりそうに思えてきた。更に、資料1には「ノハラアザミの根生葉の中肋は紅色を帯びる」との説明があった。
 
 今まで、ノハラアザミとタイアザミアザミについて、総苞片の外側への反りを見て判断していた。明らかに総苞片が外側に反っていれば、タイアザミと言えるが、総苞片が斜めに伸びているものを見ると、総苞片の長いものと短いものとがあり迷ってきた。

試料1 
イメージ 1

イメージ 2
総苞片が長い、くも毛が少ない、総苞は筒型
 
試料2 
イメージ 3

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総苞片が短い、くも毛が多い、総苞は鐘状
 
試料3 

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 総苞片が短い、くも毛が多い、総苞は鐘状

 試料2、試料3はよく似ている。試料2については根生葉が見え、中肋が赤みを帯びていた。この2つはノハラアザミになりそうだが、試料1はどうも違いそうだ。試料1の総苞片は長いが反り返っていない点が気になるが、此方はタイアザミになるような気がする。
イメージ 7
 根生葉の中肋が赤みを帯びている

 改めて、根生葉に目が行くようになった。今までも根生葉には気を付けていたが、大きくなってくると、下の方が見にくく、根生葉の有無を見分けるのが難しかった。今回の写真に写っているのは根生葉と思えるが、再確認する必要がある。
 
撮影:914

  記  平成29917日(日)