公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

これはアカメガシワの果実だろうか

919日(火)
 
 アワブキ、ゲンノショウコを見てさらに先へ進みアカメガシワのところへ行こうとしたが、前を見通すことが出来ない程鬱蒼とススキ等が茂っていた。そのため引き返すことにした。アワブキ、コブシの樹の下を通り、再びクヌギ休憩所へ戻って来て、ここから来た道を戻り始めた。今度は緩やかな下り坂になる。左の入れなかった叢を見ながら進むと、アレチヌスビトハギのピンクの花が見えてきた。先程アレチヌスビトハギを見た時は、叢から花だけが顔を出していただけで、全体を見ることが出来なかったが、ここでは全体を見ることが出来た。3出用の小葉は細長い、この点がヌスビトハギとは違っている。写真を撮っているとき気が付かなかたが、果実が写真に写っていた。扁平で、4個ぐらいの小節果が繋がっている。この数が多い点もアレチヌスビトハギの特徴になっている。旗弁にある黄色い斑紋を確認した。
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 アレチヌスビトハギ

 道端に大きな葉を付けた小木のようなものがあり、果実らしきものが付いていた。一瞬、これは草本か、木本かと考えさせられた。しかし、大きな葉をよく見ていると、これは先程奥へ入って見ようとしていたアカメガシワではないだろうかと思えてきた。しかし、雄花、雌花を思い浮かべると、この果実のようなものとは大分違っている。そこで、アカメガシワの果実について調べ直してみた。1つの球状に見える塊は、更に小さな塊が沢山集まって出来ている。その小さな塊を見ると、その頭に数本の紐のようなものが付いている。この紐のようなものは雌しべの柱頭の残痕になるのだろうか。アカメガシワについて色々な資料の写真を見たが、殆ど下記の写真とはどことなく違っていた。唯一、下記の資料の写真が酷似していた。更に検討しなければならない。
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 アカメガシワの果実?
 
 久しぶりに山道を抜けてカッパ池へ出た。カッパ池のヨシは大きく成長しているが穂は出っていないようだ。目を池の近くのソシンロウバイの樹へ移した。この時期は花がないので、目は冬芽へ行った。葉腋に2つの小さな冬芽が見える。長さ3㎜、幅2㎜と非常に小さいが、数枚の褐色の芽鱗が組み合わさり、冬芽の外形は出来上がっている。
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 ソシンロウバイの向かい側にヤマグワがある。この冬芽は、長さ8㎜、幅3㎜で、ソシンロウバイの冬芽よりは大きかった。黄褐色の芽鱗は数枚で、樹皮のようで、外側のものは捲れていた。
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 ヤマグワの冬芽

 田圃の畔を見ると、白色の花を付けた小木が見えた。外観からすると、オトコエシと思える。確認のため、望遠写真を撮ってみた。写真は鮮明でないが、やはりオトコエシのようだ。未だ蕾の方が多い。
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オトコエシ

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 オトコエシの小花

 瓜久保休憩所へ向かうと、黄色い花が見えてきた。キンミズヒキと思ったら、花は一回り大きく、先日見たダイコンソウであった。5枚の花弁は円形で、団扇の感じがする。中央にある緑色の子房と多数の雄しべがよく目立つ。花後の果実を見ると、伸びた花柱の先がかぎ状に曲がっている。
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ダイコンソウ

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 ダイコンソウの果実

撮影:914

 記  平成29916日(土)