上から下がったクズの花
9月15日(金)
下の藪へ行こうと階段の方へ向かった。階段の脇ののフェンスに絡まったヒルガオが咲いていた。色々な所で見かけるヒルガオは殆どがコヒルガオである。ところが、ここのフェンスに咲くのはヒルガオになる。毎年ここで何回かこのヒルガオを確認している。ヒルガオを調べていた時、多くの資料にはコヒルガオは葉の耳が大きく、分裂しており、ヒルガオはその耳が小さく、分裂しないとの説明があるが、この耳の具合で区別することは難しい。その内、花枝に翼があるのがコヒルガオで、この翼がないのがヒルガオになるということを学んだ。この観点だと、ほぼ間違えることなく2つが区別できることが分かって来た。いまでは、ヒルガオを見ると、何時も花枝の翼を確認するようになった。このヒルガオでも翼を確認した。
ヒルガオ:花枝に翼がない
ヒルガオの葉
階段を降り、下の藪にやって来た。見慣れた景色である。大きなカラスザンショウが見える。実はこの樹をカラスザンショウと見ているが、正確には分からない。この樹を初めて見た時、果実がなく、少し離れたところにあるオニグルミの葉に似ていたので、オニグルミと思っていた。ところが、一昨年の7月、果実が付いているのを見て、間違っていることに気が付き、調べ直し、カラスザンショウとしてきた(資料)。しかし、舞岡公園のカラスザンショウを見たら、どこか違うように見えてきた。また、カラスザンショウについて調べていくと、イヌザンショウの名前が出て来た。イヌザンショウとカラスザンショウはどこが違うのだろうかと思うようになった。
カラスザンショウ
カラスザンショウの果実
クサギが見えるが、大部分がクズに覆われている。もし花がなければクサギの存在は分からない。花の先が5つに割れた白色の花弁がよく分かる。花弁の中心からは長い雄しべが伸びているのもクサギの花の特徴である。花は大分なくなってきているが、果実がない。紫色のものは蕾だろうか、それとも果実になり始めているものだろうか、調べる必要がある。
クズに覆われたクサギ
クサギの花
上から長く垂れ下たつるに紫色の花が見える。大きな葉を見ると、これはクズの花と分かる。クズの花はつい先日も見てきた。クズの花そのものは何度も見てきたが、この様な光景は初めて見る。少し遠いが、クズの花の蝶形花を確認する気になった。望遠写真は、鮮明さが欠けているので、正確には読み取れないが、上に向かっているのが旗弁になる。基の方に黄色いものがあるが、斑点なのか何だか分からなかったが、下の資料では「斑」と説明されていた。翼弁は前方へ突き出ている2枚が該当する。竜骨弁はこの写真からは見つからない。今度近くで見た時、竜骨弁や雄しべ雌しべを確認したい。
上から下がったクズ
クズの花
藪から階段を上り始めると、右側にトウネズミモチが果実を付けていた。果実から判断すると、大きな円錐花序だったと推測でき、葉も大きいのでトウネズミモチと思うが、トウネズミモチに似たものにネズミモチがある。この2つの違いがまだよく分からい。
トウネズミモチの果実
撮影:9月10日
記 平成29年9月11日(月)