オオブタクサが花を付けた
9月9日(土)
コリア庭園からいつもの藪へ入って行った。入口にはヤブランが咲いている。ヤブランに似ているツルボは下から小花が咲いてくるので、ヤブランはどうなっているのか見ると、小花は上にも下にも咲いている。どうも、ヤブランのには小花が咲く規則性はないようだ。小花には内花被が3枚、外花被が3枚ある。内花被の方が幾分丸みがあり、大きめのようだ。
ヤブランの小花
ここから少し坂を上ったところにオオブタクサが侵入している。同じところにヤブミョウガが花を咲かせていたころ、オオブタクサはまだ小さかったが、先日見た時はヤブミョウガを隠すほど大きくなっていた。それが今見ると、さらに大きくなり、花を咲かせてきた。この繁茂する勢いには恐ろしさが伴っている。
オオブタクサ
オオブタクサの小花
藪を出て、下ノ池沿いにまわり、茶店の近くにあるハゼノキのところへやって来た。三ツ池公園にハゼノキは2本ある。この樹はそのうちの1本で、人の目に触れやすいところにある。この樹の冬芽や葉などを見ているが、冬芽や葉などは小さく、望遠写真を撮って見ないと詳細が分からない。今上を見ると、緑色の果実が出来ている。やはり小さいので、望遠写真を撮った。果実は楕円形をしている。
ハゼノキの果実
今日は日曜日のせいか、茶店は営業しており、何組かの親子連れが休んでいた。茶店の横には開花宣言を告げるソメイヨシノの樹があるが、今はこの樹に関心を寄せる人は殆どいない。下ノ池と中の池を挟む堤の両岸にはヨコハマヒザクラが並木の様に植えらえている。赤みがかった花が咲く時は、多くの人で賑わうサクラの名所になっている。この冬芽を見ると、冬芽は枝先にかたまってできている。高さ8㎜、幅2㎜程で、まだ小さい。
ヨコハマヒザクラの冬芽
中の池側にネズミモチが1本ある。小さな白色の花を付けた時、この花を見て、一時イボタノキではと思った。円筒型の花の形はよく似ているが、葉を見ると、明らかに違っていた。イボタノキの葉は、楕円形で小さいのに対し、此方は楕円形に近い卵形で、一回り大きい。今、緑色の果実を付けている。
ネズミモチの果実
里の広場へ入って来た。コナラ、クリの樹を見て奥へ進んだ。この奥の藪側にヤブマオやタイアザミがある。この2つを見ようと進み始めると、広場側のキツネノマゴが目に入って来た。キツネノマゴは、今最盛期を迎えているようで、彼方此方で目に出来る。ここでは広い範囲に群生している。舞岡公園でもこのような光景を見てきているが、キツネノマゴにはこんなにも繁殖する勢いがあるのかと驚きを感じた。
キツネノマゴの群生
これは葉の形からすると、ヤブマオというより、メヤブマオのようだ。下の方に雄花の花序があるということなので、探したが、見るものは全てが雌花であった。目指す雄花は見つからない。
メヤブマオ
タイアザミの花を期待していたが、花は咲いていなかった。蕾が沢山出来ているので、それを見ると、上を向いているもの、横を向いているものとさまざまであった。恐らくタイアザミと思われるが、後日改めて確認したい。
タイアザミ
撮影:8月27日
記 平成29年9月5日(火)