ハコネウツギとトキリマメ
9月8日(金)
通路を挟み沼にヨシがある。先日穂が出始めたが、まだそう多くはないようだ。ススキの穂は未だ見えないが、このような風景を見ると、「やはり秋になった・・・」と実感してくる。
ヨシの穂
小さな沼の脇にネコヤナギの樹がある。暑い夏、この樹を見ていた時、小さな冬芽(蕾?)が何時までもついており、これは葉になるのか、来年の花になるのかと見ていたが、剪定されたことにより、今はその存在が分からなくなってしまった。今見ると、別の冬芽(蕾?)が出来てきたのか、目立つようになってきた。赤みを帯びたものと、まだ薄い緑色をしたものとがある。どちらも新鮮味があり、夏場に見た冬芽(蕾?)よりは勢いがある。
ネコヤナギの冬芽:赤みを帯びたもの
ネコヤナギの冬芽:薄い緑色
奥のツリフネソウの様子を見ようとしたが、セイタカアワダチソウをはじめ多くの草が生い茂り、足を入れられなくなっていた。そのため、手前に見えたツリフネソウを写真に収めた。ツリフネソウには未だ蕾や花の姿が見られない。9月下旬頃には花が咲くと思われるが、蕾が見られないのが気になる。
ツリフネソウ:まだ蕾が見られない
花壇にピンクの花が咲き出した。この花は春にも開花を見ている(資料)。今花が咲いていることは、年に2度咲きしたことになる。この花をハコネウツギと見てきたが、間違っていないだろうかと、疑問が湧いてきた。箱型の花、花冠は筒部の上半分急に拡大している。ことを考えると、ハコネウツギへ辿り着いてしまう。「ハコネウツギは年に2度咲きするのだろうか」と調べ始めたが。中々資料が見つからず、諦めた頃に資料2が見つかった。12月26日頃咲いていたそうだ。ここの花も毎年2度咲きするのであろうか、来年確認して見たい。また、ハコネウツギには葉の表裏にほとんど毛がないというが、葉脈上には毛が見られた。この点も併せて、再度確認したい。
黄色いマメ科の花が見つかった。タンキリマメだろうか。確認のために調べていくと、トキリマメという名前が出て来た。資料1によると、「タンキリマメの葉は最大幅が葉先に近い方に寄る」と説明されていた。写真を見ると、此方は中央から基の方が最大幅になっているし、葉の形、葉脈の様子も違うようだ。資料1のトキリマメ葉を見ると、写真の葉とよく似ている。そこで、トキリマメについて調べてみた。資料2によると、「萼に毛や腺点がある」と説明されている。萼を確認すると、確かに毛や腺点がある。タンキリマメの萼には毛はあるが、腺点はないようだ。
トキリマメ
トキリマメ
撮影:8月22日
記 平成29年9月4日(月)